帰国子女の英語力を維持するには?家庭でできるアウトプット環境の作り方

帰国子女の英語力を維持するには インターナショナルスクール完全ガイド

帰国して数か月——。
あれほど自然に英語で話していた我が子が、気がつけば日本語ばかりになっている。
そんな変化に、焦りや不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。

実際、小学生の帰国子女には明確な“英語が出なくなる時期”があります。
日本のインターナショナルスクール出身の子どもの場合、4月に入学してから約2〜3か月後の6月頃には、英語での発話が激減します。
海外から帰国した子どもの場合も、夏休み前までは英語が自然に出てきますが、9月以降になるとほとんど日本語のみになるケースが多いです。

これは英語を「忘れてしまった」わけではなく、日本語の環境に完全に切り替わり、英語を使う必要がなくなるため
つまり、語彙や文法の知識は残っていても、“英語を話すスイッチ”が入らなくなるのです。

この記事では、そんな帰国子女の英語力を家庭でどのように維持できるのか、特に「アウトプット(話す・書く)」を軸にした環境づくりの方法を紹介します。
英語を“特別なもの”にせず、日常の中で自然に使い続けるためのヒントをお伝えします。

帰国子女が直面する“英語力低下”の現実

英語が話せなくなる最大の理由は、**「英語を使う必要がなくなること」**です。
これは「英語を忘れる」というより、英語を話すスイッチがオフになる現象に近いものです。
理解力は残っていても、環境が日本語100%になると、脳が自動的に“日本語モード”に切り替わります。

🏫 日本のインター出身の子どもは6月に「英語離れ」が始まる

日本のインターナショナルスクールを卒業して、公立や私立の日本語学校へ進学した子どもは、
**4月からの新学期がスタートして約2〜3か月後(6月頃)**に英語がほとんど出なくなります。

家庭では英語を理解できても、学校生活のすべてが日本語になるため、英語で話す必要が一気になくなります。
特に日本のインター出身の子は、「学校では英語」「家では日本語」という使い分けに慣れていたため、
その片側(学校=英語)がなくなると、英語のスイッチ自体がオフになる傾向が強いです。

英語を忘れたわけではなく、
「英語を話すきっかけ」が完全に消えるのです。

🌏 海外からの帰国子女は9月を境に“沈黙期”が訪れる

一方で、海外の現地校から帰国した子どもの場合は、最初の数か月は英語が自然に出てきます。
4〜7月の間は、英語で独り言を言ったり、親と英語で話したりすることも多いです。

しかし、夏休みを挟んだ8〜9月を境に、英語での発話が急激に減少。
学校生活や友人関係が完全に日本語化し、英語が「過去の言葉」になってしまうのです。

つまり、使わないから忘れるのではなく、
必要がないから使わなくなる。
これが“英語力低下”の本質です。

💬 “英語が出てこない”より怖いのは「英語を話したくない」状態

多くの保護者が見落としがちなのが、英語力そのものよりも、
「英語を話したくない気持ち」が先に来てしまうことです。

日本語だけの環境では、「英語を話す=浮く・変わっている」と感じてしまい、
子どもが自ら英語を封印してしまうことがあります。

英語のスキルよりも、英語への心理的距離が広がってしまう——
これが一番の落とし穴です。

🧭 英語を“戻す”より“続ける”方が何倍も簡単

いったんスイッチが切れた英語を戻すのは想像以上に大変です。
だからこそ、英語力維持の鍵は「止めない」こと。
少しでも英語を使う環境を家庭に残すだけで、英語力は確実に維持できます。

次章では、英語を維持するために最も重要なポイント、
「インプット」より「アウトプット」について解説していきます。

英語力維持に必要なのは“インプット”より“アウトプット”

帰国後の英語維持というと、多くのご家庭がまず思いつくのは、
「英語の本を読む」「英語の動画を観る」といったインプット中心の学習です。
もちろんそれ自体はとても大切で、英語力を“向上”させるためには欠かせない要素です。

ただし、ここで注意したいのは、

インプットは“英語力を伸ばすためのもの”であり、
“英語力を維持するためのもの”ではないということ。

📚 インプットだけでは「受け身の英語」になる

読書や動画視聴によって語彙や表現が増えても、
それを自分の口から出す練習をしない限り、使える英語にはなりません。

たとえば、英語のアニメやYouTubeを見ても、
「理解できる」だけで終わってしまうことが多く、
実際に自分で言葉を組み立てて話す力はほとんど刺激されません。

英語は筋肉と同じ。
使わなければ、どんなに理解していても動かなくなります。

🗣 「アウトプット」こそ英語力を保つスイッチ

英語を維持している子どもに共通しているのは、
日常の中に“話す場”があるということ。
英語を話す相手が家族でも、オンラインでも構いません。

重要なのは、「英語を話すのが特別ではない」環境を切らさないことです。
1日5分でも英語で会話するだけで、脳の中の英語スイッチが維持されます。

💬 「発話」だけでなく「書くアウトプット」も効果的

声に出すのが難しい時期には、英語日記やボイスメモなどの“書くアウトプット”が効果的です。
たとえば、
「今日楽しかったこと」や「学校でびっくりしたこと」を1文でも英語で書く。
それだけで、英語を構築する力が保たれます。

また、自分の声を録音して聞き返すだけでも、自然に英語の自己修正力が養われます。

🌱 英語を“知っている”から“使える”へ

インプットだけでは英語が「知識のまま」で止まり、
アウトプットを通して初めて「使える英語」になります。

つまり、インプットは上達のための燃料、アウトプットは維持のためのエンジン。
どちらも大切ですが、維持したいなら“話す”“書く”を止めないことが鍵です。

✅ まとめ:維持の秘訣は「毎日少しでも英語を使う」こと

  • 読書などのインプットは英語力を伸ばすために必要
  • でも、維持のためにはアウトプット(話す・書く)が欠かせない
  • 「聞くだけ」「読むだけ」で終わらせず、“使う英語”を毎日に組み込もう

英語スイッチ”が切れるサインがあった場合

帰国後に英語力を維持するうえで最も難しいのが、「家庭での英語使用がなくなること」です。
日本の学校に通うようになると、授業・友達・宿題——すべてが日本語になります。

最初のうちは親が英語で話しかければなんとなく英語で返していた子も、
半年も経つと “How was your day?” と聞いても、

「今日は体育のときに転んだよ!」
完全に日本語で返してくるようになります。

つまり、「理解はしているけれど、英語で話す必要がなくなった状態」。
この段階が、“英語スイッチ”が切れるサインです。

💻 英語で返さなくなったら、オンライン英会話の出番

家庭での英語がゼロになってしまう前に取り入れたいのが、オンライン英会話です。
親以外の相手と英語を使うことで、「英語を話す場」が自然に復活します。

特に、次のようなタイプ別に合ったサービスを選ぶと効果的です👇

タイプおすすめ特徴
英語初心者・ブランクがある子QQ Kids優しい講師が話を引き出してくれる。スモールトーク中心でリハビリに最適。
英語力を維持したい中級層Cambly Kidsネイティブ講師の自然なスピードに慣れる。海外生活の感覚を取り戻せる。
英語を“学ぶ言語”として使いたい上級層GO SchoolCLIL型(英語で学ぶ)で、思考力・表現力を同時に伸ばせる。

オンライン英会話は、「英語を話す=人とつながる」という原点を思い出させてくれる場所です。
親がどれだけ頑張っても、“第三者と英語で関わる”時間には敵いません。

💬 オンライン英会話を始めても、家庭での“英語の声かけ”は続けてください

オンライン英会話を導入すると、「もう家では英語を話さなくてもいいか」と思ってしまいがちですが、
実はここからが本当のスタートです。

オンラインレッスンで英語を話す時間が増えても、
家庭の中から英語が完全に消えてしまうと、英語が“レッスン専用の言葉”になってしまいます。

親が英語で話しかけても、子どもが日本語で返す——それでも構いません。
大切なのは、「うちの家では英語を話すのが当たり前」という雰囲気を保つこと。

英語は“家庭の文化”として続ける。
そうすることで、子どもは「自分の家は他とは違う」「ここでは英語が生きている」と無意識に感じ取ります。

この“家庭内バイリンガル意識”が根づいている子は、
思春期になっても英語を恥ずかしがらず、自然に使い続けます。

つまり、英語を続ける子を育てる最大のポイントは、「家庭での英語をやめないこと」なのです。

✨ 要点をまとめると・・

  • 日本の学校生活が始まると、英語で話す必要がなくなり、自然に日本語モードへ
  • 家庭で英語が出なくなったら、オンライン英会話で外の刺激を入れるのがベストタイミング
  • 家庭では英語の“耳”を保ちつつ、“話す場”は外に求めるのが理想
  • 家庭での英語をやめない

「維持」から「発展」へ→英語力を次の段階に引き上げるには

英語を“話す環境”を家庭やオンラインで整えると、一定期間は英語力を維持できます。
しかし、半年〜1年ほど経つと多くの家庭が次の壁にぶつかります。

「英語は話せるけれど、内容が浅い」
「英語での会話が“日常止まり”で発展しない」

これは、アウトプットの量は維持できているが、思考の深さが足りない状態です。
英語を維持することに成功したら、次に目指すべきは・・

“英語で考え、学ぶステージ”へ進むこと。

🧠 「話す」から「考える英語」へ

多くの帰国子女・インター卒の子が小学校高学年になると、
日常会話の英語は十分でも、論理的な表現や抽象的なテーマ(意見・感想・議論)で苦戦し始めます。

たとえば、

“I like dogs because they are cute.”
で止まってしまう——そんな“幼稚な英語”から抜け出せずに伸び悩む子が多いのです。

この段階では、「英語で自分の考えを説明する力」=アカデミック英語力が必要になります。
つまり、英語を「教科書の中の言葉」ではなく、思考の道具として使うステージへ移ることが重要です。

🎓 GO Schoolのような「探究型」学習が効果的

その次のステップとしておすすめなのが、
GO School(ゴースクール)のような「CLIL型(内容言語統合学習)」のオンラインスクールです。

GO Schoolでは、

  • 環境問題、文化、テクノロジーなどテーマ学習を英語で行う
  • “Why?” “How?”と問いを深めながら、論理的に考える英語を育てる
  • ネイティブ講師が表現の精度と中身の深さを同時に引き上げてくれる

といった形で、単なる会話練習を超えた「英語で学ぶ体験」ができます。

これにより、子どもが英語を「話すもの」ではなく「考えるための言葉」として再認識し、
長期的な英語力の発展につながります。

🌱 “英語を話せる”だけでは終わらせない

家庭での英語維持ができているご家庭ほど、
次の目標を「英語を使って何を学ぶか」に変えることで、
英語が“生活スキル”から“生涯の財産”に変わっていきます。

英語を維持する家庭は多い。
けれど、英語を発展させる家庭はごくわずか。

思春期に入っても英語を自然に使い続ける子の多くは、
「英語=自分を表現できる手段」として根付いています。
そのきっかけを作るのが、“学びとしての英語”です。

英語を“話せる”子から、“英語で未来を切り拓ける”子へ。
それが、帰国後の英語教育で目指すべき本当のゴールです。

英語を止めない家庭が、未来の英語力を育てる

帰国子女の英語力を維持する一番のポイントは、「英語を止めないこと」です。
日本の学校に通い始めると、英語を話す機会が急激に減り、気がつけば

“英語で話すのが少し恥ずかしい”
という気持ちが生まれてしまいます。

でも、英語を忘れるわけではありません。
英語のスイッチを“オフにしない工夫”さえすれば、英語力は確実に維持できます。

🗣 家庭でできること

  • 短くても毎日英語を話す時間をつくる(たとえ5分でも)
  • 英語日記や音声メモでアウトプットを習慣化
  • 英語アニメやゲームを通して英語を「楽しい時間」にする
  • 親の英語の声かけをやめない(子どもが日本語で返してもOK)

「うちの家は英語を話す家」という意識を小さい頃から植えつけておくと、
思春期になっても英語を“自分の言葉”として使い続けます。

💻 外の力を借りるならオンライン英会話が最適

家庭の中で英語が出なくなったときは、外部の英語環境を取り戻すタイミングです。
お子さんのタイプに合わせて、以下のように段階的に取り入れると効果的です👇

レベル・目的サービス特徴
英語に戻るきっかけを作りたいQQ Kids優しい講師が自然に話を引き出してくれる。ブランクのある子にも安心。
英語力をキープしながら表現を広げたいCambly Kidsネイティブのスピード・発音・自然な会話を体感。英語の“耳”を戻す。
英語を使って学びを深めたいGO School英語で考える・発表する力を育てるCLIL型学習。維持から発展へ。

どのサービスも、「英語を話す場を途切れさせない」という目的で使えば十分。
英語は、継続できる環境さえ整えば、どんどん自然に戻ります。

🌱 「維持」はゴールではなく、スタート

英語力の維持はゴールではなく、次のステップに進むための準備期間です。
家庭での小さなアウトプットと、外部レッスンのバランスをうまく取ることで、
子どもは「英語がある生活」を無理なく続けられます。

英語は一度手に入れたら消えるものではありません。
消えるのは、“使う理由”を失ったときだけ。

その理由を家庭の中に残してあげる・・・。
それが、帰国子女の英語力を未来へつなぐ一番の方法です。

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