英検2級は“小学生にとって最難関”。
それでも挑戦する価値がある理由とは?
英検2級は「高校卒業レベル」とされる、英検の中でも上位の級です。
語彙は5,000〜6,000語、長文は大学入試に近い構造、面接では意見・理由に加えて補足説明まで求められます。
そのため、小学生にとっては“最難関”といえる試験です。
実際、小学生の受験者は少なく、合格率も高くありません。
しかし——
それでもなお 英検2級に挑戦する小学生は確実に増えています。
理由は明確です。
- 英語を武器にしたい
- 帰国後の英語維持・証明として必要
- 私立中学の英語クラスに入る条件に英検2級が求められる
- 中学・高校の英語を圧倒的に有利に進められる
- 将来の選択肢を広げたい
特に首都圏の私立中学校では
英検2級が「英語コース入学の最低ライン」
となっているケースがあります。
たとえば広尾学園中学校では、
英検2級を持っていないと 英語の上位クラス(AGコース)に入れない 可能性があります。
同様に、難関中学校の“帰国生クラス”でも英検準2級〜2級を目安にする学校が増えています。
つまり、英検2級は
「小学生のうちに取っておくと進学面でも圧倒的に有利」
という資格なのです。
もちろん、難易度は非常に高いです。
- 長文は抽象的で、思考力が必要
- 語彙は一気に増える
- 面接では広いテーマで意見を述べる必要がある
- リスニングもほぼ大人と同じスピード
しかし、小学生の伸びしろは大人以上。
特に帰国子女やインター出身の子は、適切な対策をすれば十分に合格圏に入ります。
英語多読・英会話・国語力(日本語読解)を組み合わせていけば、
小学5〜6年生でも合格することは決して不可能ではありません。
この記事では、
英検2級の難易度・必要な語彙文法・対策・小学生でも合格できる条件やルート
を、保護者の視点でわかりやすく解説していきます。
英検2級はどんな試験?小学生にとっての位置づけ
英検2級は「高校卒業レベル」とされていますが、実際には 大学入試の基礎レベルに近い 内容を含む、かなり本格的な試験です。
英語を“勉強として”理解するだけではなく、
英語で考え、情報を整理し、意見を述べる力 が必要になります。
小学生が受ける場合、
英検準2級までとは明らかに異なる壁が出てきます。
だからこそ、英検2級は 小学生の英語力の到達点 と言われることが多い級です。
- 英検2級は「一次試験(筆記+リスニング)」「二次試験(面接)」の2ステップ
- 準2級との“決定的な違い”
- 英検2級は“小学生の到達点”。合格すると何が変わる?
- 小学生でも英検2級に合格できるのか?
- 語彙量は、5,000〜6,000語は“小学生には明らかに多い”
- 長文は、構造が“ほぼ大学入試の基礎レベル”になる
- リスニングは、スピードが上がり、話題が大人寄りになる
- 面接は、意見 → 理由 → 具体例 の3ステップが必要
- 小学生には“国語力の不足”が大きな問題になる
- 英検2級の難しさは“量”ではなく“質”にある
- 小学4年生で英検2級に合格できる子の特徴(かなりレアケース)
- 小学5年生は「現実的な挑戦ライン」
- 小学6年生が“もっとも合格しやすい”理由
- 帰国子女とインター出身の子は「別ルート」で考えるべき
- 小学生で2級を狙うなら「準2級で余裕で合格」していることが前提
- 英検2級は“急ぐ必要はないが、狙う価値は非常に高い級”
- 合格までの平均期間(小学生の場合)
- 必要な語彙数と語彙の覚え方(小学生向け)
- 長文対策に必要な読書量(超重要)
- 面接(スピーキング)対策の必要量
- 小学生の合格パターン別の必要な学習量まとめ
- 2級合格は“才能ではなく、積み重ねの量”で決まる
- 帰国子女タイプ(英語力が自然に身についている)
- インターナショナルスクール出身タイプ(国内インター含む)
- 日本の小学校+英語学習継続タイプ(準2級合格済み)
- 英語初心者〜中級タイプ(準2級ギリギリ)
- 性格による違い(実はここがものすごく重要)
- 合格できる子は“英語力+国語力+性格+継続力”が揃っている
- 語彙対策(最重要分野:全体の50%の比重)
- 長文対策(合否を分ける分野:30%の比重)
- リスニング対策(20%の比重)
- 面接対策(最後の20%)
- 面接に強い子の練習法
- 英検2級は分野ごとの対策で確実に合格できる
- 小学生が英検2級に挑戦する価値は?(進学・将来へのメリット)
英検2級は「一次試験(筆記+リスニング)」「二次試験(面接)」の2ステップ
構成は準2級と同じですが、求められる思考レベルが一段階上がります。
一次試験(80分)
- 語彙・文法
- 長文読解(説明文・意見文・社会問題・文化)
- リスニング(大人向けとほぼ同等)
二次試験(面接)
- パッセージの音読
- イラスト描写
- 意見・理由説明
- 深掘り質問(社会的テーマあり)
特に2級の特徴は、
「社会性の高いテーマ」が頻出すること。
例
- 環境保護
- テクノロジーの影響
- 地域ボランティア
- 高齢化
- 教育・学校制度
- 動物保護
小学生にとっては、そもそも「背景知識」が薄いテーマもあります。
そのため 英語+日本語の理解力=合否の分岐点 になります。
準2級との“決定的な違い”
英検2級は、準2級とは求められる力が大きく異なります。
① 語彙量が一気に増える
準2級:4,000語
2級:5,000〜6,000語
特に 抽象語・概念語・社会問題系語彙 が増えます。
例
- global / local
- influence
- solution / issue
- policy
- protect / reduce / support
② 長文が“大学入試の基礎レベル”に近くなる
準2級:説明文中心
2級:説明文+意見文+社会性のあるテーマ
文章量も多く、
前提知識が必要な話題 が出るのも特徴です。
③ 面接の“思考力”が必要
2級では次のような質問が普通に出ます。
- Do you think young people should do volunteer work?
- Why do you think so?
- What is another way to help the community?
小学生は
“意見は言えるが、理由が薄い”
というパターンで苦戦しがちです。
英検2級は“小学生の到達点”。合格すると何が変わる?
● 1)高校英語の基礎がほぼ完成する
長文、語彙、文法、リスニングすべてが完成に近い状態になります。
● 2)中学の英語は“すべて復習”になる
中学英語は圧倒的に楽になり、
5教科全体の学習時間を増やす余裕ができます。
● 3)私立中の英語特化コースの受験に有利
広尾学園・三田国際・渋谷教育学園など、
英語クラスの判定基準に2級が使われることが増えています。
● 4)表現力・読解力が子どもの段階で完成する
英語で意見を言える=今後の学習全般の強みに。
小学生でも英検2級に合格できるのか?
結論:
できます。ただし “適性” と “戦略” が必須。
合格しやすいのは以下タイプです。
- 帰国子女(帰国後1〜3年以内)
- インター出身
- 英語多読がしっかりできている
- 読解力が高い(日本語の国語力も高い)
- 英語を使って考えることに慣れている
- 面接でも臆せず話せる性格
逆に、合格が難しくなるのは
- 語彙暗記が苦手
- 説明文・意見文の読解が苦手
- 社会問題系の背景知識が少ない
- 面接で理由説明ができない
というタイプです。
英検2級の難易度は?小学生が最初にぶつかる“本当の壁”
英検2級は、小学生の英語学習の中で 最初に“限界”を感じる級 と言われています。
準2級と比べても難易度が一段階ではなく 二段階ほど跳ね上がる のが特徴です。
ここでは、小学生が実際に最初に直面する「本当の壁」をわかりやすく解説します。
語彙量は、5,000〜6,000語は“小学生には明らかに多い”
英検2級の推奨語彙数は約5,000〜6,000語。
これは高校英語の学習でようやく到達するレベルです。
特に増えるのは 抽象的な概念語。
例:
- issue(問題)
- solution(解決策)
- influence(影響)
- advantage / disadvantage
- global / local
- environment
これらの単語は
“英語で説明されないと意味がつかみにくい” のが最大の壁です。
小学生にとって、この抽象語は
「覚えにくい×イメージしづらい×忘れやすい」
という三重苦になりやすい部分です。
長文は、構造が“ほぼ大学入試の基礎レベル”になる
2級の長文は、
● 文章量
● 抽象度
● 論理構造
のすべてが準2級より大幅にレベルアップします。
扱われるテーマは——
- 環境問題
- 地域社会の変化
- 技術と人間関係
- 文化・歴史
- 教育制度
- ボランティア・社会活動
など、「背景知識がないと読みづらい内容」が増えるのが特徴。
さらに文章構成も
- 主張
- 理由
- 具体例
- 反対意見
- 結論
といった 議論形式(ディスカッション構造) が増えます。
小学生が最初に挫折するのは
“主張がどこなのかわからない”
という点です。
英語力というより、
“国語の現代文の力”に近い読解が求められます。
リスニングは、スピードが上がり、話題が大人寄りになる
英検2級のリスニングは
「ほぼ大人向けと同じ速度」 になります。
さらに難しいのは
使われる語彙・背景知識が大人寄り な点。
例:
- volunteering
- local community
- environmental problems
- public transportation
- technology and communication
小学生は単語は聞こえていても
“話の背景がわからないため理解できない”
というパターンが非常に多いです。
面接は、意見 → 理由 → 具体例 の3ステップが必要
2級の面接は、準2級以上に
思考力(考える力)
が問われます。
面接官は、子どもの意見をただ聞くだけではなく
「本当に理解しているか」を確かめる追加質問をします。
例:
- Why do you think so?
- Can you give me another example?
- How can young people help their community?
- What are the advantages of this idea?
これらは
英語力 + 社会的な知識 + 自分の意見
の総合力が必要。
小学生は英語以前に
「意見を言うこと自体に慣れていない」
ことも壁になります。
小学生には“国語力の不足”が大きな問題になる
英検2級の難しさの本質は、
英語ではなく 国語(日本語読解) にあります。
・文章の主張
・理由
・対比
・抽象概念
・筆者の意見
・論理の流れ
これらを理解する力が成熟していないと、
問題文の“方向性”がつかめません。
英検2級の成否は
英語力 × 国語力 × 思考力
の掛け算で決まります。
英検2級の難しさは“量”ではなく“質”にある
小学生がぶつかる2級の壁は、
語彙数そのものではありません。
本当の壁は—
- 説明文・意見文の抽象度
- 社会的テーマの背景知識
- 長い文章構造(主張・理由・対立・結論)
- 思考力を問う面接
- 大人と同じスピードのリスニング
つまり、
「理解の質」を求められる試験に変わること
が最大の難易度です。
でも逆に言えば、
このレベルに到達できれば
小学生としての英語力は「ほぼ完成」します。
小学生が英検2級に合格できる年齢の目安/最適な受験タイミング
英検2級は、小学生の英語学習において“最上位の目標”になる級です。
ただし、同じ小学生でも英語歴・性格・読解力が大きく異なるため、
合格できる年齢には タイプ別の明確な傾向 があります。
ここでは、
合格者が最も多い学年・適した準備期間・タイプ別の最適タイミング
を丁寧に解説します。
小学4年生で英検2級に合格できる子の特徴(かなりレアケース)
小4で英検2級に合格する子は、
実は全国的に見ても かなり少数 です。
合格できる子は、以下の条件をほぼ満たします。
- 帰国後1〜2年以内
- 海外在住歴が長い(3〜5年以上)
- 多読(英語の本)に親しんでいる
- 日本語の読解力も高い
- 応用的な文章を読むのが得意
- 長文の主張・理由を捉える力がすでにある
つまり、
“英語を英語のまま理解できる子” がほとんどです。
一般的な日本在住の小学生の場合、
小4での合格は現実的ではありません。
小学5年生は「現実的な挑戦ライン」
小学5年生になると、準2級に合格していた子が2級に挑戦するケースが増えてきます。
小5での合格が“現実的”になる理由:
- 読解力(国語力)が安定してくる
- 抽象的なテーマにも慣れ始める
- 自分の意見を持てるようになる
- 面接での理由説明がしやすくなる
- 学習の持久力がつく
小5で合格する子のパターン:
- 帰国子女
- インター出身(小学校低学年まで)
- 多読習慣が確立している
- 英検準2級に“余裕”で合格している
小5は「狙うならこの年」というベストタイミングです。
小学6年生が“もっとも合格しやすい”理由
小学生で英検2級を狙う場合、
最も合格率が高く、負担が少ないのが小学6年生です。
理由は次の5つ。
1)国語力が安定する
英検2級は国語力(読解)が重要。
小6になると構造的な文章の把握がしやすくなる。
2)背景知識(社会・理科)が増える
環境、社会、地域活動の知識が増え、
長文テーマが理解しやすくなる。
3)理由説明が自然にできるようになる
精神的に成長し、
「なぜそう思うのか」を言語化できる年齢。
4)学習の持久力が伸びる
2級は勉強量が増えるため、
集中力が持続しやすい小6は有利。
5)中学準備として受ける家庭が多い
・私立中の英語クラス
・中学受験後の英語強化
など、目的が明確なケースが多く、継続もしやすい。
結論:
“日本在住の小学生で最も合格率が高いのは小6”
というのが実際のデータ・体感の一致点です。
帰国子女とインター出身の子は「別ルート」で考えるべき
帰国子女とインター出身の子は、日本の一般的な小学生とは語彙・読解力・背景知識が大きく違うため、合格タイミングの基準も別です。
● 帰国子女(帰国3年以内)
最適:小4〜小5
理由:会話力・リスニング力が非常に強く、生活の中で英語が自然に使えるため。
● インター出身(2〜4年在籍)
最適:小5〜小6
理由:英語使用環境が整っているが、抽象語にやや弱い場合もあるため。
● 帰国子女(帰国後3年以上)
最適:小6
理由:英語力が薄れ始める時期で、読解力とスピーキングの維持が重要になる。
小学生で2級を狙うなら「準2級で余裕で合格」していることが前提
2級に合格する小学生は、
準2級が“ほぼ満点に近い”レベル のことが多いです。
準2級の段階で:
- 語彙問題ほぼ満点
- 長文に苦手がほとんどない
- 面接はスラスラ話せる
- 読解力(日本語)が高い
であれば、2級も合格圏に入ります。
逆に準2級がギリギリ合格だと、2級に必要な抽象語・意見文読解の壁が大きいことが多いです。
英検2級は“急ぐ必要はないが、狙う価値は非常に高い級”
英検2級は、小学生にとって難易度は高いですが、
合格すれば 中学〜高校の英語が圧倒的に有利 になります。
- 小4:英語歴が長い帰国子女
- 小5:最もチャレンジしやすい年
- 小6:最も現実的で合格率が高い年
焦って早く受ける必要はありません。
読解力が整い、本人の負担が少ないタイミングで受けることが
最大の成功ポイントです。
小学生が英検2級に合格するために必要な勉強量と期間
英検2級は、小学生にとって 「量も質も」要求される級 です。
しかし、正しい戦略で進めれば、必要な勉強量は明確に計算できます。
ここでは、
平均的な勉強期間/必要な語彙量/長文対策/面接対策/タイプ別の必要期間
を、できるだけ具体的にまとめました。
合格までの平均期間(小学生の場合)
小学生が英検2級に合格するためにかかる期間は、英語歴によって 大きく差があります。
◎ 帰国子女(英語維持ができている)
2〜3ヶ月(最短1ヶ月)
・語彙の抜けを埋めれば合格ラインに届く
・長文はスムーズ
・面接はほぼ問題なし
◎ インター出身(国内インター)
3〜5ヶ月
・抽象語/社会問題語彙の強化が必要
・長文の“主張理解”が課題
・面接の深掘り質問に弱い傾向
◎ 日本在住で英語学習継続中(準2級は余裕で合格済み)
6〜9ヶ月
・語彙量アップに時間がかかる
・長文の説明文に慣れる必要がある
◎ 一般的な小学生(準2級ギリギリ)
9〜12ヶ月以上(現実的には1年以上)
・語彙力/国語力の両方を上げる必要あり
・面接も難易度が高い
必要な語彙数と語彙の覚え方(小学生向け)
英検2級の推奨語彙数:約5,000〜6,000語
ただし、
小学生が実際に必要な語彙数は 2,000〜2,500語で合格可能 です。
理由:
英検2級の長文と面接は、
“使われる語彙の種類がそこまで広くない” ため。
小学生向け語彙の覚え方
- 動画(YouTube Kids)→ 例文の背景が理解しやすい
- 多読(レベル6〜8)→ 語彙が“文脈で”覚えられる
- クイズアプリ → 反復に最適
- 日常の会話に英単語を入れる(例:reduce, protect など)
特に抽象語は
「日本語訳」ではなく「具体例」 で覚えることが重要。
長文対策に必要な読書量(超重要)
英検2級は“文章理解力が勝敗を決める”ため、
長文攻略には 毎日の読書(多読)が必須 です。
小学生の必要読書量
1日10〜15分 × 3〜4ヶ月
これで「説明文の構造」が自然に理解できるようになります。
おすすめ多読レベル:
- Oxford Reading Tree Stage 9〜12
- Raz-Kids Level S〜U
- National Geographic Kids
- Time for Kids(説明文多め)
読書ができる子は、
英検2級の長文が一気に読みやすくなります。
面接(スピーキング)対策の必要量
英検2級の面接は、
小学生が最も苦戦するパート です。
理由:
- 社会問題系の質問が多い
- 意見+理由+別理由+具体例が必要
- 深掘り質問に慣れていない
面接対策に必要な時間
1日10分 × 1〜2ヶ月
対策のポイント
- 「意見テンプレ」を丸暗記
- 理由は単語レベルでOK(important / usefulなど)
- 一問一答より、会話形式の練習が効果的
面接は
“量ではなく型”で攻略する試験
なので、短期間で伸びやすいのも特徴です。
小学生の合格パターン別の必要な学習量まとめ
【A】英語力が高め(帰国子女・インター)
必要学習量:100〜150時間
・語彙強化:30–40時間
・長文演習:30–40時間
・リスニング:20–30時間
・面接対策:20–40時間
【B】準2級合格直後で安定している
必要学習量:200〜250時間
・語彙:80時間
・長文:80時間
・リスニング:30時間
・面接:20〜40時間
【C】準2級ギリギリ/国語力に不安
必要学習量:300〜400時間以上
・語彙:120時間以上
・長文:120時間以上
・多読(国語力UP):30〜50時間
・リスニング:30時間
・面接:40時間
2級合格は“才能ではなく、積み重ねの量”で決まる
英検2級は確かに小学生には難しいですが、
以下の3つを揃えれば必ず合格ラインに届きます。
- 語彙を計画的に強化する
- 毎日の多読で長文力を底上げする
- 面接はテンプレで型を作る
合格できるかどうかは、
英語の才能ではなく「必要な量」をやったかどうか
がすべてです。
【タイプ別】小学生が英検2級に合格できる子・できない子の違い
英検2級は、小学生の英語力を総合的に測る試験です。
そのため、同じ「小学生」でも英語歴・性格・得意分野の違いによって、
伸び方・つまずくポイント・合格までの道のりがまったく変わります。
ここでは、実際の合格者データと指導経験から
タイプ別の“成功する子・苦戦する子”の特徴 をわかりやすくまとめました。
帰国子女タイプ(英語力が自然に身についている)
● 合格できる子の特徴
- 英語のインプット量が圧倒的に多い
- 英語を英語のまま理解できる
- リスニングが非常に強い
- 日常会話レベルはネイティブに近い
- 読解も負担が少ない
- 面接で臆せず話せる
- 英語の抽象語を「経験」で知っている
● 苦戦する子の特徴
- 帰国後、英語を使う環境が減り“言語能力が鈍化”している
- 読解(特に説明文)が苦手
- 日本語の国語力が低い
- 英語は話せるが「読む力」が弱い
- 単語の綴りに弱い
- 勉強習慣がない
● 合否の分岐ポイント
帰国子女は 英語の総合力は高いが読み書きを軽視しがち です。
英検2級は“読解が中心”のため、
日本語の読解力(国語)が高い子ほどスムーズに合格します。
インターナショナルスクール出身タイプ(国内インター含む)
● 合格できる子の特徴
- 英語使用環境が整っている
- 発音・リスニングが強い
- 説明文への理解が早い
- プレゼン慣れしていて面接に強い
- 英語を使うことが自然
- 学校で学んだ語彙が英検と相性が良い
● 苦戦する子の特徴
- 英語は話せるが“抽象語”に弱い
- 説明文の主張が取れない
- 語彙テスト(選択式)が苦手(アウトプットに偏っている)
- 日本語の国語力が弱い(背景知識不足)
● 合否の分岐ポイント
インター出身は スピーキングとリスニングは強いが、語彙と読解が課題。
多読と語彙強化をしっかりやれば、小5〜小6での合格は十分可能。
日本の小学校+英語学習継続タイプ(準2級合格済み)
● 合格できる子の特徴
- 多読をしている
- 読解力が高い(国語が得意)
- コツコツ勉強を続けられる
- 英検対策を計画的に実行できる
- 語彙テストに強い
- 面接のテンプレを覚えるのが早い
● 苦戦する子の特徴
- 語彙暗記が苦手
- 長い文章が読めない
- 説明文を読む経験が少ない
- 日本語の国語が苦手
- リスニングが弱い
- 勉強習慣がない
● 合否の分岐ポイント
日本在住で準2級に合格している子は
語彙量と読解力が伸びれば2級に届く タイプ。
特に「語彙と国語力の底上げ」が最重要。
英語初心者〜中級タイプ(準2級ギリギリ)
● 合格できる子の特徴
正直、このタイプで小学生の2級合格は かなり難しい です。
ただし、以下の特性があると到達可能です。
- 国語力が非常に高い(読解が得意)
- コツコツ努力できる
- 語彙暗記が得意
- 多読を継続できる
- 面接に抵抗がない
- 好奇心が強く、学びを楽しめる
● 苦戦する子の特徴
- 読解力が低い
- 語彙を覚えられない
- 勉強を続けられない
- 面接で理由が言えない
- リスニングを聞き取れない
- 抽象語の理解ができない
● 合否の分岐ポイント
ここで最も重要なのは 国語力と学習の継続力。
英語以前に、文章を読む力が弱いと2級は難しいです。
ただし、小6で1年以上時間をかければ
“到達する子もいる” レベルです。
性格による違い(実はここがものすごく重要)
英語力が同じでも
性格によって2級の合否は大きく変わります。
● 合格しやすい性格
- 物怖じしない
- コミュニケーションを楽しめる
- 細かいミスを気にしない
- とりあえず話してみる
- スピード勝負に強い
- テンプレ暗記を嫌がらない
● 苦戦しやすい性格
- 完璧主義
- 間違えるのが怖い
- 英語で話すと固まる
- 質問の意図を考えすぎる
- 1文を作るのに時間がかかる
英検2級の面接は スピードが命。
「完璧な英語を話そうとする子ほど失敗しやすい」のが特徴です。
合格できる子は“英語力+国語力+性格+継続力”が揃っている
英検2級は、小学生の英語の総合力だけでなく
読解力・思考力・表現力・性格 が合格を左右します。
成功する子の共通点は、
- 読解力がある
- 語彙に強い
- 継続力がある
- 意見を言える性格
- 英語を楽しめる環境にある
逆に、
- 読解力不足
- 語彙の定着が弱い
- 勉強が続かない
- 面接で固まる
などがあると苦戦しやすくなります。
ただし、
どのタイプでも“正しい戦略+必要量”で合格ラインに到達することは可能。
焦る必要はありません。
【分野別】英検2級に合格するための具体的な勉強法
英検2級は、小学生にとって 量も質も要求される試験 ですが、
「どの分野を、どれくらい、どうやって勉強するか」さえ明確にすれば、合格の道筋はとてもシンプルになります。
ここでは、
語彙 → 長文 → リスニング → 面接 の順で、
小学生が“最短で効果を出せる対策法” だけをまとめます。
語彙対策(最重要分野:全体の50%の比重)
英検2級の合否の半分は「語彙力」で決まります。
長文・リスニング・面接のすべてに直結するため、
勉強量の 50% を語彙に使ってOK です。
小学生に必要な語彙数:2,000〜2,500語で合格可能
2級の推奨語彙は5,000〜6,000語ですが、
実際に必要なのは 頻出2,000語+抽象語500語 程度。
この範囲は
- 英検過去問
- 多読
- 会話で使う英語
に頻出する“核となる語彙”ばかりです。
語彙の覚え方(小学生向け)
① 抽象語は「具体例」で覚える
例:
influence → “smartphone influences your life”
solution → “one solution is recycling”
日本語訳だけでは定着しません。
② 音声つきアプリ+単語カードの併用
- Quizlet
- WordHolic
- ターゲット系アプリ(音声あり)
音声があると “聞いて覚える” ができて効率が高い。
③ 多読の中で何度も出てくる単語は“自然に覚える”
抽象語は文章内で覚えるのが最速です。
毎日の語彙ルール
- 1日20〜30語
- 復習優先
- 例文とセットで覚える
- アプリで小テスト
これだけで語彙力の基礎がつきます。
長文対策(合否を分ける分野:30%の比重)
英検2級の長文は、社会問題・教育・環境・文化 など、抽象度が高い文章が中心です。
小学生が苦戦する一番の原因は「背景知識の不足」。
説明文の読み方(小学生でも成功しやすい方法)
① 文章を段落ごとに「一言まとめ」する
例:
- 1段落:問題提起
- 2段落:理由
- 3段落:別の理由
- 4段落:提案
- 5段落:結論
これだけで
“英検2級の長文は8割読めるようになる” と言っても過言ではありません。
② 先に「設問を読む」
本文を読む前に
- 何を聞かれるか
- キーワードは何か
を知っておくと、文章の注目点が明確になります。
多読は最強の長文対策
長文の力を伸ばすには多読が最短です。
推奨レベル:
- Raz-kids(S〜U)
- National Geographic Kids
- Time for Kids
- Oxford Bookworms(Stage 3〜4)
“説明文多めの本” を読むのがポイント。
リスニング対策(20%の比重)
英検2級のリスニングは、
スピードが大人に近く、社会問題系の語彙も出ます。
小学生向けのリスニング勉強法
① 背景知識をつける
リスニングは語彙だけでは対策できません。
テーマの理解(社会・環境など)が必要。
② 1日10分の短時間学習
長く聞くより毎日少しずつが効果的。
③ シャドーイング=必須ではない
小学生には負担が大きく継続が難しいため、
1日3文でOK。
④ 映像教材を使う(効果大)
- YouTube Kids(英語番組)
- Netflix Kids(字幕英語)
- News-O-Matic(子供向け英語ニュース)
視覚情報がある分、理解しやすく定着しやすい。
面接対策(最後の20%)
2級の面接は、小学生にとって最大の壁。
“意見+理由+追加理由” を求められるため、
論理的な話し方が必要になります。
小学生向けの面接テンプレ(丸暗記OK)
① 意見テンプレ
I think so. / I don’t think so.
② 理由テンプレ
Because it’s important / useful / good for people.
③ 追加理由テンプレ
Another reason is that 〜.
Also, it helps people in the community.
この3つを使えば 70%は得点できます。
面接に強い子の練習法
- 1日10分の会話練習
- 家庭で英語の質問を1つだけ投げる
- 理由を言う習慣をつける
- オンライン英会話で“自分の意見”を言う練習
英検2級は分野ごとの対策で確実に合格できる
小学生でも、
語彙 → 長文 → リスニング → 面接 の順で対策すれば、確実に伸びます。
- 語彙:毎日コツコツ、例文と音声で覚える
- 長文:段落の“一言まとめ”
- リスニング:映像+毎日10分
- 面接:テンプレで話す型を作る
この方法なら
小学生でも 半年〜1年で合格レベル に到達します。
小学生が英検2級に挑戦する価値は?(進学・将来へのメリット)
中学・高校の英語が圧倒的に楽になる
英検2級の学習範囲は高校英語の基礎と重なるため、
中学の英語はほぼ“復習”になります。
英語を得意科目として維持しやすく、学習の負担が軽くなる大きなメリットがあります。
私立中の英語特化クラス・帰国生枠で有利になる
広尾学園のように、英語クラスの編入条件として
英検2級を求める学校が増えています。
中学でのクラス分けや受験において、確実にプラスになる資格です。
帰国子女・インター出身の英語維持にも最適
英語力は使わなければ確実に落ちていきます。
英検2級の文章レベルは、帰国子女やインター出身の子が
“英語力を維持しながらさらに伸ばす”ために最適な難易度です。
将来の選択肢が大きく広がる
高校留学、英語資格優遇、大学受験での加点など、
英検2級を持っているだけで受けられるメリットが増えます。
今は使わなくても「選択肢を減らさない」という意味で非常に有効です。
小学生のうちに努力できた成功体験になる
2級合格は子どもにとって大きな達成感になります。
計画的に学び、目標を達成する経験は、中学以降の学習にも良い影響を与えます。
英検2級は未来への投資になる
難しい級ですが、その分、得られるメリットも大きく、
“挑戦の価値が最も高い級” といえます。
急ぐ必要はありませんが、子どもの成長段階に合えば、
ぜひ前向きに挑戦してほしい資格です。

