「うちの子、英語は好きなのにリスニングだけ全然できない…」
「単語はわりと知っているのに、音が聞き取れない」
「英検のリスニングになると急に点が落ちる」
小学生の保護者から、最も多く聞く悩みです。
実は、リスニングが伸びない理由は
「英語力が足りない」からではありません。
小学生のリスニングが伸びない原因の多くは、
“脳の処理スピードと音声習慣の問題” です。
具体的には:
- 日本語と英語の音の処理が根本的に違う
- 音の変化(リエゾン・弱形)が聞き取れない
- 「英語を聞き続ける時間」が圧倒的に足りない
- 英検特有の“問題構造”を知らない
- 音を「理解しながら聞く」経験がほぼ無い
これらの理由が積み重なり、
語彙力はあるのにリスニングだけ低い、という状態が起こります。
しかし――
逆に言えば、上の原因をひとつずつ解決すると、
小学生でも 3級 → 準2級 → 2級 とリスニングは伸びていきます。
本記事では、
- 小学生のリスニングが伸びない理由
- 年齢による特徴
- 英検3級/準2級/2級のリスニング構造
- それぞれの級で点を取る“聞き方の型”
- 家庭でできる最短のリスニング対策
をすべてまとめて解説します。
「聞けない…」を「聞こえる!」に変えるための、
小学生特化・実践型のリスニング記事です。
小学生のリスニングが伸びない本当の理由
小学生のリスニングが伸びない理由は、
「英語力が足りない」からではありません。
大きな原因は、脳の処理・音声の習慣・英検の構造 の3つにあります。
それぞれ詳しく解説します。
語彙力が足りないからではない(ここを誤解している家庭が多い)
リスニングができないと「単語力が弱いからだ」と思われがちですが、
実際は 単語は知っているのに聞き取れない子が多い のが小学生の特徴です。
これは、
- 単語を「文字で覚えている」
- 音声としての記憶が弱い
- 音の変化(リエゾン・弱形)に慣れていない
こうした“音の経験不足”が原因です。
例
want to → wanna
going to → gonna
did you → didja
文字では知っていても、
音の形が変わるとまったく聞き取れなくなります。
英語は「音がつながる言語」、日本語は「音が切れる言語」
小学生の脳は “母語の音の捉え方” を基準に聞きます。
日本語は:
- 音が一音ずつはっきり
- 強弱が少ない
- つながらない
英語は:
- 強弱が大きい
- 音が消える・つながる
- 子音で終わる音が多い
つまり、処理の仕方が根本的に違う ため、
英語の音は最初、すべてが「雑音」のように聞こえます。
これは能力不足ではなく、
ただ 英語の音を聞く経験が少ないだけ です。
“聞き流し”はほとんど効果が出ない
保護者の方がよくやるリスニング対策が、
- BGMのように英語を流す
- 子どもが遊んでいる間に流す
- 英語動画を見せっぱなしにする
いわゆる「聞き流し」です。
しかし、これは ほぼ効果がありません。
理由は:
- 脳が英語を“情報”として処理していない
- 聞く姿勢がないと脳は音を切り捨てる
- 小学生はマルチタスクができない
英語は
「理解しようとしながら聞く」時にだけ脳が音を学習します。
聞き流しは「音のシャワー」と言われますが、
ただの水しぶきで終わることがほとんどです。
日本語→英語の処理スピードがどうしても追いつかない
日本語は「語順が遅い言語」
英語は「語順が早い言語」です。
例
(日本語)
私は 昨日 友達と 映画を 見ました。
→ 動詞が最後に来る
(英語)
I watched a movie with my friend yesterday.
→ 最初の I watched の時点で意味が決まる
小学生はこの語順の違いに慣れていないため、
- 最初の意味処理に時間がかかる
- 文の後半を聞き逃す
- 会話についていけない
という状態になります。
「英語を聞いた時間」が圧倒的に足りていない
リスニングはスポーツと同じで、
“練習量” がそのまま力に直結します。
しかし、ほとんどの小学生は
- 学校の授業:年間20〜30時間
- YouTube:日本語が9割
- 音声付き教材:週1〜2回程度
という状態です。
英語の音に触れる時間が圧倒的に少ないため、
脳が英語の音を処理する回路を作る前に試験になります。
英検のリスニング“特有の構造”を知らない
英検のリスニングはクセがあります。
- 選択肢を先に読む必要がある級
- 言い換えでひっかける級
- 情報量が多すぎる級
- 要点が1回しか出ない級
これらの“試験特有の聞き方”を知らないまま聞いていると、
実力があっても点が取れません。
英検3級・準2級・2級のリスニングは“構造”が違う
英検のリスニングは、級ごとに
問題形式・音声の長さ・必要な処理能力 が大きく異なります。
ここを理解しないまま勉強すると、
「勉強しているのに点が伸びない」状態になりやすいです。
まずは、3級 → 準2級 → 2級の順に、
何が変わるのかを明確にしましょう。
英検3級は情報が少ない → “誘導で解ける” リスニング
3級は、英検5級・4級と比べて難しく感じるものの、
リスニングの構造は非常にシンプルです。
【3級の特徴】
- 会話パートが中心
- セリフが短い
- 本文の長さは比較的短い
- 回答の直前に“ヒントの言い換え”が出る
- 1回聞くだけで完結する
つまり 聞くべきポイントが限定されている ため、
「先読み」や「動詞の意識」などの基本を身につけるだけで
点が伸びやすい級です。
【3級で必要な力】
- 数字・場所・動作の聞き取り
- シンプルな言い換えの理解
- 1文の中の“最重要情報”を拾う力
簡単なように見えて、
小学生は 「先に選択肢を読む習慣」 がないため、
ここで点を落としてしまいます。
英検準2級は情報量が増える → “選択肢の言い換え”が増加する
準2級から構造が一気に変わります。
【準2級の特徴】
- 会話文が長くなる(前置きが増える)
- 選択肢がほぼ“言い換え”で出る
- 情報量が多く、どれが重要かわかりにくい
- 会話のトピックが日常 → 社会的な話題へ拡大
- 聞きながら考え続ける必要がある
特に、準2級では
話者が本当に言いたいこと(意図)を理解する力 が重要です。
【準2級で必要な力】
- 情報の取捨選択
- 言い換え表現の理解
- 原因と結果の流れを聞く
- 会話の“意図”を聞き取る
3級までは「聞こえた言葉 → 選択肢の言葉」で対応できますが、
準2級からは 内容を理解しないと選べない 問題が増えます。
英検2級は抽象度が急上昇 → “要約して聞く”が必須
2級から、
会話リスニングだけでなく 説明文リスニング(モノローグ) が本格的になります。
内容も、
テクノロジー・環境問題・教育・科学など
小学生には難しいテーマが出ます。
【2級の特徴】
- 音声が長くなる(30〜60秒)
- 抽象的なテーマの説明が増える
- 「理由・主張・例」の区別が必要
- 要約的に情報をまとめながら聞く力が必要
- 選択肢はほぼ“パラフレーズ(言い換え)”
ここからは、
聞こえた単語だけで解くことが不可能 になります。
【2級で必要な力】
- 要点を抜き出す(main idea)
- 理由(because / so)の聞き取り
- 逆接(however)の後を聞く
- 意見や主張の把握
- 抽象的内容を“ざっくり要約”する力
小学生にとって難度は高いものの、
聞き方の型さえ覚えれば点は安定します。
級が上がると必要な力は “こう変化する”
| 級 | 必要な力 | 小学生のつまずきポイント |
|---|---|---|
| 3級 | 単語・数字・動作の聞き取り | 先読みができない/聞ける範囲が狭い |
| 準2級 | 言い換え表現・意図理解 | 情報の取捨選択ができない |
| 2級 | 要点把握・理由と主張の理解 | 抽象的内容についていけない |
つまり、伸ばし方は級によって“完全に違う”
- 3級 → 聞く順番と先読み が最大の武器
- 準2級 → 言い換えと情報整理 が勝負
- 2級 → 要約と主張の理解 が必須
この構造を理解すると、
「どれだけ勉強しても伸びない…」という状態がなくなります。
英検3級のリスニング攻略(小学生向け)
英検3級のリスニングは、
3級の合否を最も左右するパート ですが、
実は「構造がシンプル」「正しい聞き方が決まっている」ため、
小学生でも点が伸びやすい級です。
ここでは 小学生が最短で得点を伸ばすための“聞き方の型” を解説します。
3級は「先読み」と「動詞」で8割決まる
3級の最大の特徴は:
- 音声が短い
- 情報が少ない
- 会話文が中心
- 答えはほぼ“直前の1〜2文”に出る
つまり、
聞く準備(先読み)さえできていれば高得点が取りやすい のが3級です。
逆に、小学生は
- 音声が流れてから慌てて選択肢を読む
- 聞きながら読むから追いつかない
- 最初の1問でパニック
という“悪い習慣”で点を落としています。
3級攻略の柱はこの3つ
- 選択肢を先に読む(音声が始まる前の勝負)
- 動詞を聞き取る(何が起きたか=答え)
- 会話の目的を意識する(なぜ会話しているのか)
これができるだけで、
30点中 → 22〜26点まで安定します。
① 選択肢は“音声より先に読む”(3級最大の武器)
3級のリスニングは、
選択肢を見た瞬間に 何が問われるのかが一発でわかる ように作られています。
たとえば:
- go to the library
- study with his mother
- play soccer at the park
この3つが選択肢に並んでいれば、
動詞を聞くだけでほぼ答えがわかる という構造。
小学生は「名詞」だけを見がちですが、
本当に見るべきは 動詞の違い です。
② 3級の答えは“動詞+場所”で決まる
3級のリスニングは、
主語(he / she / they)はわからなくても問題ありません。
必要なのは、
- 行動(動詞)
- 場所(school / park / home)
- 時刻(時間問題)
だけ。
例
“I’m going to play soccer with my brother.”
→ play soccer を聞き取れば正解に辿りつきます。
名詞や形容詞は無視してOK。
③ 会話の目的を意識すると一気に読める
3級の会話は必ず“目的(why)”が存在します。
- 困っている人を助ける
- 何かを探している
- 提案している
- 予定を確認している
この 会話の理由 を意識すると、
細かい単語が聞き取れなくても内容がわかります。
3級の正しい聞き方テンプレ(音声開始前 → 問題解き終わりまで)
この流れを守ると、
小学生でも安定して点が伸びます。
✔ 音声が流れる前
- 選択肢の動詞だけ読む(即3つの動作を理解)
- 「誰が何をするか」だけ予測する
- 名詞は深追いしない(時間が無駄)
✔ 音声が流れたら
- 最初の1文は丁寧に(場面把握)
- 動詞が出た瞬間に選択肢と照合
- 時間・場所はメモしない
- わからない単語は完全に無視
✔ 音声が終わったら
- 入ってきた動作・場所をもう一度確認
- 選択肢の“言い換え”に注意
- 不自然な選択肢は消去する
🎯 3級で落としやすい代表的な問題(小学生あるある)
❌ ① 情報を“全部”聞こうとする
→ 無理。動詞と目的だけでOK。
❌ ② 単語の意味で止まる
→ 止まるとその問題は終了。
❌ ③ 動詞を聞き逃すとパニック
→ “後のセリフ”にヒントが必ず出る。
❌ ④ 選択肢を読んでいない
→ 3級最大の減点原因。
3級は「選択肢の動詞」を読めば勝てる
- 先読み(動詞を見る)
- 動詞・時間・場所を意識する
- 会話の目的を理解する
この3点が揃うだけで、
英検3級のリスニングは 安定して高得点 に変わります。
英検準2級のリスニング攻略(小学生向け)
準2級は、3級とは別物です。
音声が長くなり、選択肢も難しくなり、
「聞こえた単語」だけで答えられなくなります。
しかし逆に言えば、
準2級は “聞き方の型” を覚えるだけで
小学生でも点が伸びる級でもあります。
準2級の鍵は 「言い換え」+「情報整理」 の2つです。
準2級は “言い換え勝負”
準2級から急に増えるのが、
選択肢の完全パラフレーズ(言い換え)問題。
たとえば音声がこう言う:
“He decided to stay home because he felt tired.”
でも選択肢にはこう出る:
- A: He didn’t go out because he was not feeling well.
- B: He stayed home to finish his homework.
- C: He visited his friend in the evening.
このように、音声と同じ単語はほぼ出ません。
代わりに 意味が同じ別の言葉 が使われます。
小学生がつまずく最大のポイント
→「聞こえた単語」が選択肢にないから迷う
正しい読み方は、
“意味” で考える → “言い換え” を選ぶ です。
「情報量が多い中から必要な情報だけ抜く」力が必要
準2級はスクリプトが長くなり、
前置きも多く、脇道も多いです。
だからこそ、
- 理由(because)
- 結果(so / therefore)
- 逆接(but / however)
- 意図(want / plan / decide)
こうした “答えが出る部分だけ” 集中して聞く のが大切です。
準2級の攻略の柱はこの3つ
- 選択肢の“言い換え”を先に読む
- 理由・意図・逆接を聞く(最重要)
- 会話の流れを「3つのステップ」で整理する
① 選択肢の“言い換え”を先に読む(言葉ではなく“意味”を見る)
準2級の先読みでは、
3級のように「動詞だけ」で解くことはできません。
代わりに、
✔ 選択肢の“意味の違い”を見る
- A:理由
- B:予定
- C:問題が起きた
のように、意味のタイプ を先に把握します。
音声が始まったら、
その意味に該当する情報にアンテナを立てて聞く。
② 準2級は「理由・逆接・意図」を聞けば勝てる
準2級で最も出るのがこの3つ:
🔵 理由:because / since
→ 最も答えが出やすい位置
🔴 逆接:but / however
→ 話者の本音や重要ポイントがここに出る
🟠 意図:want / plan / decide / need to
→ 選択肢が“未来の予定”になりやすい
これらを聞き逃さないだけで
準2級のリスニングは大幅に安定します。
③ 会話の流れを「3ステップ」で理解する
準2級の音声は、流れが決まっています:
- 状況(Setting)
→ どこで、誰が、何の話をしているか - 問題・相談(Problem)
→ 困っている、予定が変わる、提案される - 結論(Decision)
→ 最後の数文に正解が出ることが多い
この 3ステップで整理しながら聞く と、
情報量が多くても混乱しません。
準2級の正しい聞き方テンプレ(音声前 → 音声後)
✔ 音声が流れる前
- 選択肢の“意味の違い”を見る
- 特に「理由/予定/問題」の分類を意識
- 動詞ではなく「意味の方向性」に注目
✔ 音声が流れたら
- 最初の1文で“状況(Setting)”を把握
- because / so / however が出たら必ず聞く
- 選択肢に出てくる言葉とは一致しない(完全パラフレーズ)
- 最後の数文は特に丁寧に
✔ 音声が終わったら
- 何が“起きたか”だけ思い出す
- 選択肢の言い換えと照合
- 一致する“意味”を選ぶ
(単語では選ばない)
🎯 小学生が準2級で落としやすい代表例
❌ ① 動詞を聞こうとしてパニック
→ 準2級は“動詞ではなく意味”を見る級。
❌ ② 選択肢の単語に引っ張られる
→ 準2級は99%が言い換え。
❌ ③ 音声の“前半”を重要だと思いすぎ
→ 答えは後半に出ることが多い。
❌ ④ 図やメモをとろうとして聞き逃す
→ 小学生は書きながら聞けない。
準2級は「言い換え × 理由 × 逆接」で点が取れる
- 単語一致ではなく“意味一致”
- because / so / however を必ず聞く
- 流れ(状況 → 問題 → 結論)の3ステップ
- 最後の数文に“正解”が出やすい
この聞き方を覚えるだけで、
準2級のリスニングは 安定して得点帯に乗ります。
英検2級のリスニング攻略(小学生向け)
英検2級は、小学生にとってリスニング最大の壁です。
内容が抽象的になり、音声も長く、
3級・準2級とは「聞き方」がまったく違います。
しかし、2級のリスニングには明確な“型”があり、
それに沿って聞けば小学生でも安定して点が取れます。
2級の鍵は 「要点をつかむ・理由を聞く・主張を理解する」 です。
2級は「抽象度の高いスピーチ」を聞き取る級
2級では、会話だけでなく 説明文(モノローグ) が本格的に出ます。
テーマも、環境・テクノロジー・教育・社会問題など、
小学生には馴染みがない内容が多くなります。
そのため、
“単語の意味を拾う” 聞き方ではついていけません。
必要なのは、話の流れを大まかにつかむ聞き方です。
2級のリスニングは「要点をまとめる力」で決まる
2級の音声は、次の要素が常に含まれています。
- 問題提起
- 理由
- 例
- 解決策
- 結論(主張)
つまり、
文章をまるごと理解するのではなく「どの部分か」を理解すれば解ける という構造です。
情報量が多いので“聞く場所を決める”ことが重要
2級になると、情報量が増えすぎて
“全部を聞こうとすると必ず失敗” します。
そのため、次の3つだけに集中します。
- 理由(because / so / therefore)
- 主張(筆者が言いたいこと)
- 逆接(however / but)
この3つを取るだけで、
得点が大きく安定します。
2級の攻略の柱はこの3つ
- 段落の主張(Topic sentence)をつかむ
- 理由・逆接・例を聞く
- 選択肢の“言い換え”を見抜く
① 2級は「Topic(段落の1文目)」が最重要
2級の説明文は構造がハッキリしています。
- 段落の1文目=「この段落で何を言うか」
- それ以降=その説明・例・理由
つまり、
1文目が聞ければ、文章の50%は理解できる のが2級です。
難しい単語は気にしなくてOK。
“この段落が何の話か” をつかめれば十分です。
② 理由・逆接・例を聞く(ここに答えが80%出る)
2級で最も重要な3要素です。
● 理由(because / so / since)
→ 必ず情報が続く。ここが答え。
● 逆接(however / but)
→ 筆者の本音が出る。 主張は逆接の後にある。
● 例(for example / for instance)
→ 主張ではない。説明のための“補足”。
③ 選択肢の“完全言い換え”が当たり前
2級では、選択肢はほぼ 100%パラフレーズ です。
音声
→ “children spend too much time using smartphones.”
選択肢
→ “Kids use digital devices for long periods.”
単語は全然違うけれど、意味は同じ。
これを見抜く力が必要です。
小学生でも、
“言葉ではなく意味を見る”
練習をすれば対応できます。
2級の正しい聞き方テンプレ
■ 音声が始まる前
- 選択肢を読んで「主張/理由/例」のどれか分類する
- 単語ではなく“意味の種類”を見る
- 選択肢の最後の数語だけ見てもOK(時間短縮)
■ 音声が流れたら
- 1文目(Topic)に集中
- because / however / for example の後を重点的に聞く
- 全部の単語を追わない
- 内容がわからなくても焦らない(後半で答えが出ること多い)
■ 音声が終わったら
- 「何が言いたかったか」だけ思い出す
- 選択肢の中で“意味が一番近いもの”を選ぶ
- 単語一致はほぼ0%なので注意
小学生が2級リスニングで落としやすいポイント
❌ ① 単語の意味で止まる
→ 2級は単語勝負ではない。
❌ ② 最初から全部を丁寧に聞きすぎる
→ 逆に迷いやすい。
❌ ③ 逆接(however)を見落とす
→ ここでほぼ正解が決まる。
❌ ④ 選択肢の単語に引っ張られる
→ “音声と同じ単語” は出ない級。
2級は「要約して聞く」ことで点が伸びる
2級のリスニングは高度に見えますが、
“聞くポイント” が決まっているため、
小学生でも攻略できます。
- 1文目(Topic)を見る
- 理由・逆接・例を聞く
- 選択肢は意味で考える
これだけで、
2級のリスニングは 安定した得点帯に乗ります。
小学生のリスニング対策(家庭でできる方法)
英検のリスニング力は、
家庭での“ちょっとした習慣”で大きく変わります。
特別な教材をそろえる必要はありません。
大切なのは 「英語を聞く回数・質・姿勢」を整えること。
ここでは、小学生でも続けやすく、しかも効果が出やすいものだけを紹介します。
① 1日10分の「ながら聞き」はNG。短くても“集中して聞く”が最強
家庭で最も起こりやすい失敗が
「BGMとして英語を流す」ことです。
- 遊びながら流す
- 食事中に流す
- 別のことをしながら聞かせる
これらは 効果ゼロ と言われています。
リスニングは “脳が意味処理をしている時” にのみ伸びるため、
短くてもかまわないので、
5〜10分だけ集中して聞く時間を作る
これが圧倒的に効果があります。
② YouTubeは“英語字幕付きの短い動画”が最適
小学生にとって、長い英語動画は集中が続きません。
おすすめは:
- 2〜4分の短い英語動画
- 英語字幕付き
- 子どもが興味あるテーマ(動物・乗り物・実験など)
- 会話よりもナレーションのある動画
特にナレーション動画は、
- ゆっくり
- はっきり
- 文法が正確
という理由でリスニング力が急伸します。
③ 同じ動画を“2〜3回見る”と効果が3倍になる
多くの親御さんが知らないポイントですが、
リスニングは新しい動画を毎日見るよりも、
同じ動画を複数回見るほうが力がつく ことが研究でわかっています。
1回目:わからない
2回目:単語が少し聞こえる
3回目:内容が理解できる
「聞こえる→理解できる」の感覚が育つと、
英検の長文リスニングにも強くなります。
④ 絵本の読み聞かせ音声は“リスニング対策の宝”
英語絵本の音声は、
- ゆっくり
- クリア
- 感情表現が豊か
- 文章が短い
- ストーリーがある
という点で、小学生に最適です。
特に英検3級・準2級は、
ストーリー型のリスニングと相性がよい ため、
絵本音声は超高相性の教材です。
おすすめは:
- Oxford Reading Tree
- Learn to Read
- Raz-Kids(有料)
- YouTubeの英語絵本読み聞かせ
1冊を「読む→聞く→読む」を繰り返すことで、
音声と文字のリンクが生まれます。
⑤ 英語の語順に慣れるために“英語のひとりごと”を促す
「英語は聞くより話すほうが先」という子が、
リスニングで伸びやすい特徴があります。
理由は、
自分で話すと語順処理が速くなるから。
親ができる具体的な声かけは:
- “I’m hungry.”
- “I’m tired.”
- “Let’s go.”
- “I found it.”
- “It’s big!”
などの“超短い英語”を促すこと。
英語の語順を体で覚えると、
リスニングの処理スピードが一気に上がります。
⑥ オンライン英会話は「耳のウォーミングアップ」として使う
オンライン英会話はリスニング力に非常に効果的ですが、
勘違いされやすいのが
リスニング力そのものが上がるのではない
という点。
正しくは、
- 英語を聞く姿勢が整う
- 音の変化に慣れる
- 文脈理解の速度が上がる
- 外国人の発音に抵抗がなくなる
- “英語モード”に切り替えやすくなる
という “耳のウォーミングアップ効果” が大きいです。
特に2級・準2級を目指す小学生には効果絶大。
⑦ 親が英語で日常のひとことを言う習慣を作る
リスニングの定着は、家庭環境が左右します。
例えば:
- “Let’s go.”
- “It’s time to eat.”
- “Wash your hands.”
- “Good night.”
このように、1日5〜10回だけ英語を挟むことで、
子どもの脳が
「家では英語を聞く必要がある」
と判断し、音の処理スピードが速くなります。
これは 英語を受ける態勢づくり であり、
家庭でしかできない最大のリスニング対策です。
リスニング力は「習慣 × 質 × 再生回数」で伸びる
- 聞き流しでは伸びない
- 短くても集中して聞けば伸びる
- 同じ動画を複数回見るのが最強
- 絵本音声は小学生に最適
- 英語のひとりごとで語順処理が加速
- オンライン英会話は“耳のウォームアップ”として優秀
- 日常の短い英語が長期的な耳をつくる
この7つの対策は、
英検3級・準2級・2級すべてに通用する“土台” となります。
小学生の英検リスニングは“聞き方”で決まる
小学生の英検リスニングは、
単語力や難しい文法ではなく、
“聞き方の型” を知っているかどうか で勝負が決まります。
リスニングはセンスではありません。
正しい聞き方を身につければ、
誰でも必ず伸びる力です。
3級は「動詞と目的」で聞けば点が取れる
- 選択肢の動詞を先に読む
- 会話の目的を意識する
- 細かい単語は無視してOK
3級は、聞くべきポイントが限られているため、
正しい“先読み”だけで大幅に安定します。
準2級は「言い換え × 理由 × 逆接」で決まる
- 選択肢の意味の分類を見る
- because / so / however を必ず聞く
- 流れ(状況 → 問題 → 結論)を意識
準2級は、単語一致で解く級ではありません。
意味で選ぶ訓練 が最重要です。
2級は「要約して聞く」が絶対条件
- Topic(段落の1文目)で方向性をつかむ
- 理由・逆接・例を拾う
- 選択肢は100%パラフレーズ
2級の攻略は
“全部聞こうとしない” のが最大のコツです。
家庭での習慣が、長期的なリスニング力を決める
- 聞き流しは効果ゼロ
- 短くても「集中して聞く」
- 同じ動画を2〜3回見る
- 絵本音声が最高の教材
- ひとりごと・日常会話で英語の語順に慣れる
- オンライン英会話は“耳のウォームアップ”
これらの積み重ねが、
英検本番での処理スピードにつながります。
英検のリスニングは、勉強の“量”よりも“方法”がすべて
正しい聞き方を覚えれば、
- 3級 → 安定して合格圏
- 準2級 → 言い換えに強くなる
- 2級 → 抽象問題にも対応できる
というように、級が上がっても自然とついていけます。
「うちの子、リスニングが苦手かも…」
と感じていても大丈夫です。
リスニングは 努力が最も結果に出やすいパート。
今日から聞き方を変えるだけで、
次の模試・過去問で必ず手応えが出ます。

