小学生の英語学習で最初の大きな目標になるのが「英検5級」です。
5級は“英語の入口”ともいえる級で、内容もやさしめ。
「英語を習っているから受けさせてみようかな…」
と多くのご家庭が最初に選ぶ級でもあります。
ただ、情報を調べてみると
- 中1レベルと書かれていて難しそう
- 単語はどのくらい必要?
- 小学生でも本当に合格できる?
など、不安な声もよく聞きます。
結論から言えば、
小学生でもしっかり準備すれば十分に合格できます。
理由はシンプルで、英検5級は
- 短い会話文
- やさしい英文
- 日常表現
が中心のテストだからです。
むしろ「英語の最初の成功体験」として最適で、
ここで合格しておくと子どものモチベーションが大きく上がり、
4級・3級へのステップアップもスムーズになります。
この記事では、
小学生が英検5級に挑戦するために知っておくべき難易度・必要な単語、文法・勉強法
を、保護者目線でわかりやすく解説します。
✅ 英検5級はどんな試験?小学生にとっての位置づけ
英検5級は「英語学習の入口」となる級で、
“日常でよく使うごく簡単な英語が理解できるか” を測る試験です。
📌 試験内容はとてもシンプル
英検5級は 筆記(リーディング)+リスニング の2構成です。
■ 筆記(リーディング)
- 短い文を読んで意味をつかむ
- 単語や表現の理解
- 短い会話の穴埋め
- 長文は非常に短めで、小学生でも読める内容
文章量も少なく、
内容も「学校」「家族」「食べ物」など身近なテーマです。
■ リスニング
- ゆっくりハッキリした音声
- 1文ずつの短い質問が中心
- 図を見て答えるなど視覚的にわかりやすい形式
英検のなかでも5級は
リスニングが最も得点しやすい級 と言われています。
📌 文法問題は出ない
5級には「文法問題」としての出題はありません。
問題文の理解に文法が必要なだけで、
“文法ルールを聞かれる”ような問い方は一切ありません。
つまり、
「意味がわかればOK」 の試験形式です。
📌 “中学1年レベル”とされる理由
英検5級は公式には「中1終了程度」とされていますが、
これはあくまでも
扱う単語や表現が中1の教科書と同じ
という意味です。
実際は、
- 小3〜小6で十分対応できる
- むしろ小学生の受験割合が高い
- 小学生向けの教材が豊富
という現状があります。
📌 小学生にとっての英検5級の意味
- 最初の成功体験になりやすい
- 英語が「できた!」となり自信になる
- 次の4級への流れが作りやすい
- “英語を好きなまま”中学に入れる
特に英語学習初期の子どもにとって、
達成感のある目標 として最適な試験です。
✅英検5級の難易度【小学生でも合格できる理由】
英検5級は、
しっかり準備すれば 小学生でも確実に合格できる級 です。
ポイントは次の3点です。
① 語彙レベルが「基礎中の基礎」
必要単語数は 約300語。
これは小学生でも無理なく覚えられる量です。
例:
- dog / cat / book / school
- eat / play / go / want
- happy / big / new
など、日常でよく出てくる単語ばかり。
② 文法がとてもやさしい
必要なのは、
- be動詞
- 一般動詞
- 命令文
- can
- 疑問詞(what / where / who など)
といった、本当に最低限の文法だけ。
細かい文法説明は不要で、
「文のパターンを覚える」ことで対応できるレベル です。
③ 合格点が約6割でOK
英検5級の合格基準は
スコア60%程度 が目安。
満点を目指す必要はなく、
- 聞き取れた問題
- 読める短文
- 基本単語
を着実に取れば合格に届きます。
📌 子どもが特に得点しやすいのはリスニング
英検5級は、
“聞けばほぼわかる”レベルのゆっくりした英語が流れます。
そのため、
毎日5分でも英語を聞く習慣がある子は強い です。
むしろ、
「筆記は苦手だけど、リスニングで一気に点が取れた」
というケースが多いのが5級の特徴です。
✅ 小学生が英検5級を受ける時期はいつがベスト?
英検5級は「早く受けたほうがよい」「小学生から受けると有利」と言われますが、
実際には “始めるタイミング” が非常に重要 です。
結論からいうと、
🎯 もっともおすすめの時期は 小3〜小4。
理由は以下の通りです。
小3〜4は “文字を読む力” が安定する時期
英検5級はそこまで難しくありませんが、
問題文を読んで選ぶ場面があるため、
ある程度の読解力が必要 です。
小3〜4になると
- 文章を読むスピード
- 問題文の理解
- 図や表の読み取り
が安定して、英検の形式と相性が良くなります。
小1〜2の受験も可能だが、読み書きがネックになる
もちろん、小1〜2でも合格している子はたくさんいます。
しかし現実的には
- 長文に時間がかかる
- 質問文の意味が取りにくい
- 問題文の語彙が読めない
といった “読みの壁” が生まれやすいです。
そもそも、この年齢では試験会場にたった一人で英検を受けること自体が、難しい子も多いのではないでしょうか。
✔ 小1〜2で受ける場合
- リスニングは得点しやすい
- ただし筆記で点を落としやすい
- 読み書きより「耳の英語」に強い子は向いている
「受けさせる」のではなく、
本人が「やってみたい!」と言ったときに受ける選択肢です。
小5〜6は “英語を得意科目にする” ステップとして最適
小5〜6になると、
「小学校の英語」も本格的に始まり、
英検を受ける子が増えます。
小5〜6で5級を受けるメリットは、
- 英語に自信がつく
- 中学英語のスタートが楽になる
- そのまま4級・3級へ進みやすい
という 明確な伸びのメリット があること。
「中学に入ると英語が得意になる子」の多くは、
この時期に5級〜4級を経験しています。
🎯ベストタイミングは “小3〜小4”
- 小1〜2:早期だが受験可能(リスニング型の子に向く)
- 小3〜4:読み書きが安定し、最も受けやすい
- 小5〜6:4級・3級に進む良い流れが作れる
✅英検5級に必要な語彙と文法一覧
英検5級は「基礎の基礎」で構成されていますが、
どこまで覚えればいいのかが分かりにくい試験でもあります。
ここでは、
小学生が英検5級に合格するために必ず知っておきたい単語と文法
を、シンプルかつ具体的にまとめました。
🔤 ① 必要な語彙(目安300語)
英検5級は 約300語 の単語で十分対応できます。
難しい語彙は一切ありません。
日常生活で使うシンプルな単語が中心です。
✔ 名詞(Nouns)
- dog / cat
- book / pen / bag
- school / class / teacher
- mother / father / sister / brother
- food / water / milk / juice
➡ 身の回りの物・家族・学校関連が多い
✔ 動詞(Verbs)
- go / come / eat / drink
- play / read / write / watch
- have / like / want
➡ 短い文で使いやすい、基本動詞ばかり
✔ 形容詞(Adjectives)
- big / small / new / old
- happy / sad / busy
- good / bad
➡ 短い形容詞が中心で覚えやすい
✔ 疑問詞(Question words)
- what
- who
- where
- when
- how
➡ 5級で出る疑問詞はほんの数種類。ここが理解できれば会話文はほぼ読める!
✔ 数・曜日・月
- one / two / three …
- Monday / Tuesday …
- January / February …
➡ 表としてまとめて覚えると一気に点が取れるジャンル
✏ ② 必要な文法(小学生でも理解できる範囲)
英検5級は“文法問題”は出ませんが、
文章の意味を理解するために最低限の文法は必要 です。
ここでは “これだけは押さえておけばOK” という文法を厳選しました。
✔ 1. be動詞(am / is / are)
英検5級の最重要文法。
短文・会話文に必ず登場します。
例:
- I am a student.
- This is my bag.
- You are my friend.
✔ 2. 一般動詞(play / go / like など)
be動詞との区別がつくと一気に楽になります。
例:
- I like soccer.
- She plays piano.
- We go to school.
✔ 3. 疑問文(Do you…? / Are you…?)
小学生が最もつまずきやすい部分。
英検5級でも頻出。
例:
- Do you have a pen?
- Are you from Japan?
✔ 4. 命令文(Sit down. / Open the door.)
短くてわかりやすい文が多く、点を取りやすいジャンル。
✔ 5. can(能力・許可)
5級では “能力のcan” がほとんど。
例:
- I can swim.
- She can play the guitar.
✔ 6. 現在進行形(be + ing)※頻度は低いが出る
- I am studying.
- She is playing tennis.
⭐ ポイント一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 語彙 | 約300語(身近な単語が中心) |
| 文法 | be動詞・一般動詞・疑問文・命令文・can など最基礎 |
| 読解 | 短い文を理解できればOK |
| リスニング | パターン理解で点が伸びる |
✅ 英検5級の勉強法(小学生向けに最適化)
英検5級は「やれば誰でも受かる級」ですが、
小学生に合うやり方と合わないやり方があります。
特に、
- 単語の詰め込みすぎ
- 長文だけ大量に解かせる
- 過去問を無理にやらせる
これらは 子どもが英語嫌いになる一番の原因 です。
ここでは、保護者が無理なく家庭でできる
“小学生専用の英検5級勉強法” を紹介します。
🎯 ① 単語は「声に出して覚える」が最速
英検5級は単語300語が目安ですが、
小学生は「書いて覚える」が苦手です。
そのため最速の覚え方は:
✔ 声に出しながら、短文で覚える。
例:
- dog → “I like dogs.”
- read → “I read a book.”
- big → “This is big.”
単語+意味+短文をセット にすると、定着率が2倍以上上がります。
🎧 ② リスニングは毎日5〜10分で十分
小学生は、英語の“音”に強いので、
5分でも毎日続けると点が伸びます。
おすすめの練習:
- YouTubeの英語アニメ
- 英語の歌
- 教材の付属CD
- 発音のある英単語アプリ
✔ ポイント
- 「意味がわからなくてもOK」
- とにかく“音に慣れる”ことが重要
- リスニングは得点源にしやすい
💬 ③ 短い会話文の“パターン”を覚える
英検5級は、
「短い会話文:A→B」という形式が多く出ます。
例:
A:How are you?
B:I’m fine.
A:Do you like music?
B:Yes, I do.
こういった よくあるパターン を知っているだけで、
筆記もリスニングも一気に点が取れます。
✔ パターン学習のコツ
- “よく使う質問” をまとめて練習
- 意味がわかると選択肢が選びやすい
- リスニングでの成功体験が増える
📄 ④ 過去問は本番前に1〜2回でOK(やりすぎ禁止)
小学生に過去問を大量にやらせるのは逆効果。
理由は、
- 同じ形式が続いて飽きる
- 間違いが多いと自信を失う
- 英検の“勉強”が嫌になる
から。
✔ 過去問の正しい使い方
- 試験の“雰囲気”を知るために1〜2回
- 時間配分を体験する
- 最後のチェック用
それだけで十分です。
📘 ⑤ 長文は“声に出して読む”だけでOK
5級の長文は短く、語彙も簡単です。
読むコツは、
✔ 音読 → 意味取り → 選択肢 の順番
とにかく声に出すと、
文章の区切れ目・文の構造が自然に理解できます。
🔍 ⑥ 文法は「完璧」を目指さなくてよい
英検5級に必要なのは、
- be動詞
- 一般動詞
- can
- 疑問文
だけ。
例外的な文法や細かいルールは
理解しなくても合格できます。
📌 小学生に向く5級の勉強法をまとめると
| 学習内容 | やり方 |
|---|---|
| 単語 | 声に出す+短文で覚える |
| リスニング | 毎日5〜10分の英語音に触れる |
| 会話文 | パターン暗記で得点が伸びる |
| 過去問 | 1〜2回だけで十分 |
| 文法 | 最低限でOK |
✅小学生がつまずきやすいポイントと対策
英検5級は難易度としては「やさしい部類」ですが、
小学生には特有のつまずきポイントがいくつもあります。
親御さんがこの“落とし穴”を理解しておくと、
対策がスムーズになり、合格確率も一気に上がります。
ここでは、実際の小学生がよくつまずく順に解説します。
❗ ① be動詞・一般動詞の混同が頻発する
小学生が一番やりがちなミスがこれです。
「I am play soccer.」
「She is like music.」
be動詞と一般動詞が同時に出てしまうパターン。
✔ 対策
- be動詞=「〜です」「〜にいる」
- 一般動詞=「行く・する・好き」
と意味を分けて理解するのが最重要。
🔍 子どもが覚えやすいコツ
be動詞は気持ちが動かない。
一般動詞は気持ちが動く。
例:
- I am happy.(気持ちは動かない)
- I play soccer.(行動してる=動く)
これで一気に混同が減ります。
❗ ② リスニングで“聞こえた気がして”間違える
小学生は、
- 最初の1〜2語だけ聞こえる
- なんとなく似ている
- 雰囲気で理解
してしまうことが多く、
正しく聞けていないのに答えてしまう傾向があります。
✔ 対策
リスニングは
「最初の単語」ではなく「意味全体」
をつかむ練習が必要です。
例:
A: What’s in your bag?
B: My book.
→ “bag” が聞こえればOKではなく、
“何を聞かれているか” が分かることが重要。
具体的な練習
- Yes/Noではなく“短文回答”のリスニングをする
- 絵を使ったリスニングを多めに
- 1回聞いてすぐ答えず「意味を言わせる」
❗ ③ 長文が“めんどくさい”と感じる
5級の長文は短いですが、
小学生は“読む行為”自体を負担に感じがちです。
理由:
- 英語の語順が取りにくい
- 文章が続くと集中が途切れる
- 読む=苦手意識を持ちやすい
✔ 対策
長文にしてほしいのは
「音読」+「意味の確認」 だけ。
解きまくる必要はありません。
手順
- 親が一度ゆっくり読む
- 子どもが真似して読む(1文ずつ)
- 日本語で「どんな話だった?」と説明させる
→ 読む量は少なくても理解力は伸びます。
❗ ④ 単語は知っていても、文になると理解できない
これも小学生あるある。
例:
- big(大きい)は分かる
- dog(犬)も分かる
- でも “a big dog” の意味を取り違える
理由は、
「単語」だけ覚えていて「文での使い方」が理解できていないため。
✔ 対策
単語は必ず 短文セット で覚える。
例:
- run → I run fast.
- new → This is a new bag.
文で覚えると、
筆記・リスニング・長文すべてに効果があります。
❗ ⑤ 過去問をやりすぎて“自信を失う”
「過去問はやればやるほど良い」という思い込みは危険。
小学生に大量の過去問をやらせると、
- 間違いが増える
- 時間がかかる
- できない問題だけ記憶に残る
ことで “あ、私できない…” と自信を喪失します。
✔ 対策
- 最後に1〜2回で十分
- 本番の雰囲気を知る“慣らし”として使う
- 間違いの分析はしない
- できた問題を褒める
過去問は“伸ばすための道具”ではなく
試験慣れのためのツール です。
🌟 小学生がつまずくポイント5つ
| つまずき | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| be動詞と一般動詞の混同 | 文の役割の理解不足 | 「気持ちが動くか」で区別 |
| 聞こえた気になる | 部分だけ聞いてしまう | 意味全体を取る練習 |
| 長文がめんどくさい | 読む行為への抵抗 | 音読+意味確認だけでOK |
| 単語だけ覚えて文で理解できない | 文脈不足 | 単語+短文セットで記憶 |
| 過去問やりすぎ | 間違いの増加で自信喪失 | 1〜2回の“慣れ”で十分 |
✅英検5級は英語学習のスタートに最適(まとめ)
英検5級は「やさしい試験」と言われますが、
小学生にとっては “英語学習の大きな一歩” になります。
ここで合格しておくことで、
- 「英語って楽しい!」
- 「次も受けてみたい!」
- 「自分でもできる!」
という 強い成功体験 が生まれます。
実際、小学生で5級に合格した子の多くは、
そのまま4級・3級へとスムーズに進んでいきます。
英検5級は、“難易度が低い” 以上に
英語を好きなまま続けるための入口 として価値が高いのです。
🌱 5級の学びはすべて次の級につながる
英検5級で学ぶ
- 単語
- 文法
- 短い会話文
- リスニングの基本
- 簡単な読解
これらは、4級・3級の基礎としてそのまま使えます。
つまり、
英検5級の学習=英語の土台づくり
です。
5級がしっかり理解できていれば、
次の級で挫折しにくく、
中学の英語学習も驚くほどスムーズに入れます。
🎯 英検5級は「最初の目標」としてちょうどいい難易度
英検5級は、
- 小学生でも合格できる
- 内容は基礎英語のみ
- 過度な勉強をしなくても大丈夫
- 合格ラインは約6割
という「取りやすい級」です。
だからこそ、
小学生の英語学習の最初の目標 として最適なのです。
📌 家庭学習もう一度おさらい
| 項目 | コツ |
|---|---|
| 単語 | 声に出して短文で覚える |
| リスニング | 毎日5〜10分の“音”に触れる |
| 文法 | be動詞・一般動詞だけで十分 |
| 会話文 | パターンを覚えると得点アップ |
| 過去問 | 1〜2回だけ“慣らし”でOK |
特別な英語力は必要ありません。
大切なのは、毎日の小さな習慣と「楽しく続けられる環境」です。
✨ 英検5級は英語を好きになるチャンス
英語学習は、
「難しいことを詰め込む」よりも
“自信を積み重ねること” のほうがずっと大切です。
英検5級はまさに、
英語の成功体験をつくるために用意された試験 と言っても過言ではありません。
お子さんが「ちょっと英語やってみたい!」と思ったとき、
英検5級は最高のスタート地点になります。
小学生のうちに“英語が得意”という自信を持てることは、
将来の学習にも大きなプラスになります。

