寝かしつけが終わって、ようやく一息ついた夜。
なんとなくスマホを開いて、「そろそろ英語も始めたほうがいいのかな…」と検索している自分に気づくことはありませんか。
早くスタートした方がいいと聞く一方で、
どのアプリが良いのか、
そもそも幼児にアプリって大丈夫なのか、
不安もありますよね。
大切なのは、難しい勉強ではなく、「遊びの延長で英語に触れる時間」を少しずつ増やしてあげること。
この記事では、2〜6歳の発達段階に合わせて、幼児向け英語アプリの選び方とおすすめアプリ、続けるコツをまとめました。
幼児向け英語アプリは「遊び」と「学び」のバランスが大事
2〜6歳の幼児期は、まだ机に向かってプリント学習をするには早い時期です。その一方で、耳やリズム感、まねっこ遊びを通して、ことばの土台がぐんと伸びやすいタイミングでもあります。
この時期に英語アプリを選ぶときは、次のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
- 短時間でも楽しめる(1回5〜10分で区切れる)
- 英語の音をたっぷり浴びられる(歌・リズム・フレーズが多い)
- すぐに真似したくなる(動き・歌・リアクションがある)
- 親の操作がかんたんで、サポートが最小限で済む
幼児期は「意味は完全にわからなくても、音のパターンとして楽しめる」時期です。正確に覚えさせようとするよりも、まずは英語の音にたくさん触れる経験を増やしてあげることを大切にしてあげてくださいね。
2〜3歳におすすめの英語アプリ
2〜3歳は、日本語の語彙が一気に増えてくる時期です。英語アプリも、「理解させる」より「楽しくまねする・聞き慣れる」ことを優先して選ぶと安心です。
① ことばの理解を広げるアプリ
最初の一歩は、身近なものの名前や簡単なフレーズに触れられるアプリから始めるのがおすすめです。
Lingokids(リンゴキッズ)のおすすめポイント
- カラフルなキャラクターとアニメーションで、見ているだけで楽しい
- 食べ物・動物・色など、日常に近い単語が多く登場する
- タップやスワイプなど、かんたんな操作で進められる
Lingokidsは、YouTube公式チャンネルで世界中の子どもたちに支持されているアニメシリーズがあり、YouTubeをきっかけにアプリを知る人も多い人気サービスです。普段見ている動画のキャラクターがそのままアプリに登場するので、幼児でも自然に興味を持ちやすいメリットがあります。
② 音とリズムで英語を楽しむアプリ
2〜3歳は、歌とダンスがとても好きな時期です。英語の歌や手遊びが多いアプリは、自然と体が動いて、英語のリズムも身につきやすくなります。
Super Simpleの歌系アプリ・動画の活用
- 「Head, Shoulders, Knees and Toes」など、動きとセットになった歌が多い
- 歌詞がシンプルで、同じフレーズが何度も出てくる
- 親子で一緒に動きながら楽しめる
Super Simpleは、YouTubeで爆発的な人気を誇る英語の子ども向けチャンネルで、英語が苦手な家庭でも取り入れやすい入り口として広く使われています。動画で見慣れた歌をアプリでも楽しめるため、英語への好奇心がさらに育ちやすくなります。
YouTubeと英語アプリを組み合わせるコツ
YouTubeで英語に親しみ、アプリで自分から触れる経験を増やしていくと、幼児期の学び方としてとてもスムーズです。ただし、楽しいがゆえに長時間になりがち…。そこで、無理なく続けられる工夫をまとめました。
「時間のルール」を先に伝えておく
幼児にとって、突然の「終わり」は大きなストレスです。最初に
- 「1曲終わったらアプリにしようね」
- 「3つ見たらおしまいにしようね」
という約束を伝えておくと、切り替えがスムーズになります。
短く区切って気分を切り替える
集中力が続かない時は、
- YouTube(歌)→ アプリ(タップ遊び)→ 休憩
のように、数分ごとに遊び方を変えると飽きにくいです。
親の声かけで「受け身」から「参加」へ
動画は見て終わりになりやすいので、簡単な声かけで経験の質を上げられます。
- 「一緒に歌ってみる?」
- 「このキャラ、アプリにも出てきたね!」
- 「これって何て言ってるの?」と興味を促す
ちょっとした関わりが、「英語に触れる時間」から「自分で楽しむ時間」に変えてくれます。
タイマーよりも「場面の切り替え」が効果的
- おやつの時間にする
- お風呂の前の合図にする
- 夕食の前に必ず終了する
通知音のタイマーより、「次の楽しみ」に切り替えるほうが嫌がりにくくなります。
英語との最初の出会いは、親子にとっての楽しい時間であればそれで十分です。YouTubeの気軽さと、アプリでの体験をうまく組み合わせて、まずは英語に好奇心を持てる環境をつくってみてくださいね。
YouTubeやアプリの時間に使える英語の声かけフレーズ
英語アプリや動画を見ている時に、少しだけ英語で声をかけてあげると、「英語はコミュニケーションできるもの」という感覚が育ちます。完璧な発音でなくても大丈夫。気楽に使ってみてくださいね。
始める時の声かけ
- Let’s watch one song!(1曲だけ見ようね)
- Are you ready?(準備できた?)
- Here we go!(いくよー!)
一緒に楽しむ時の声かけ
- Sing with me!(一緒に歌おう)
- Can you do this?(これできる?)※真似っこを促す
- Wow! Good job!(すごいね!)
アプリへの切り替えをスムーズにする声かけ
- Let’s play the app next.(次はアプリで遊ぼう)
- After this, one game!(これが終わったら1回だけ)
- Which one do you want to try?(どれ試す?)※選択で主体性UP
終わりの切り替えを助ける声かけ
- Last one, OK?(これで最後ね)
- Say bye-bye!(バイバイしよう)
- Let’s do it again tomorrow!(また明日やろうね)
声かけの英語は、たとえ発音が自信なくても気にしなくてOKです。大切なのは、英語を一緒に楽しむ姿勢が伝わること。その経験が、お子さんの大きな自信になります。
4〜5歳におすすめの英語アプリ
4〜5歳になると、ひらがなに興味を持ち始めたり、ルールのある遊びも楽しめるようになってきます。このタイミングでは、少しずつ「読み」の入口となるアプリを取り入れると、小学校への橋渡しがスムーズです。
① フォニックスを楽しく学べるアプリ
フォニックスとは、アルファベットの「名前」ではなく、「音」を教える学び方のことです。これを知っていると、あとから単語を読むときにとても役立ちます。
Duolingo ABCのおすすめポイント
- アルファベット1文字ごとの音にフォーカスして学べる
- ドラッグやタップなど、ゲーム感覚の操作が中心
- 1回のアクティビティが短く、飽きにくい構成
「Aはエイ」ではなく、「aはアッ」というように、音から入っていくことで、のちの英単語の読みやすさが変わってきます。完璧に覚えさせようとする必要はなく、「なんとなく聞いたことがある」を増やしていくイメージで十分です。
② 会話のやりとりができるアプリ
この年齢になると、「英語で話してみたい」という気持ちが見え始める子もいます。簡単なフレーズであっても、「通じた!」という感覚を味わえると、自信につながります。
Lingokidsの会話アクティビティ活用
- キャラクターからの問いかけに答える形で、会話のやりとりを体験できる
- 音声認識を使ったアクティビティで、自分の声を使って遊べる
- 「もう一回やってみたい!」と感じやすい短いコーナーが多い
うまく発音できなくても、まずは声に出してみた経験がとても大切です。おうちの方も「Perfect!」のように大げさに褒めてあげると、子どものやる気が続きやすくなります。
6歳におすすめの英語アプリ
6歳前後は、小学校入学や就学準備のタイミングと重なります。「遊び」だけでなく、少しずつ学びの要素を増やしていくのにぴったりな時期です。
① 小学校英語の土台づくりに強いアプリ
アルファベットやかんたんな単語、短い文に触れられるアプリを選ぶと、小学校の授業にもスムーズにつながります。
Starfallのおすすめポイント
- アルファベットから簡単な文章まで、段階的にレベルアップできる
- 絵本・ゲーム・歌がバランスよく含まれている
- 「読む」「聞く」を一緒に練習できる構成
文字だけをじっと見るのではなく、絵や音と組み合わせて学べるので、「読む=楽しい」という感覚を持たせやすいのが特徴です。
② 読む力を伸ばせるアプリ
英語の絵本を通して、少しずつストーリーを追いかける力を育てていきたい場合は、多読系のコンテンツが充実したアプリが役立ちます。
Oxford Reading Tree(ORT)アプリの活用
- 世界中の小学校で使われている、定番の英語絵本シリーズ
- レベル別になっていて、少ない語数から少しずつステップアップできる
- イラストだけでもストーリーが想像しやすく、「次はどうなる?」と興味が続きやすい
はじめは、内容を完璧に理解させる必要はありません。まずは絵を見ながら英語の音を聞く時間を楽しみ、そのうち「この言葉、前にも聞いたことあるかも」と、子ども自身の中でつながっていきます。
年齢別・目的別のおすすめアプリ一覧
ここまで紹介したアプリを、年齢と目的別に整理すると次のようになります。
| 年齢の目安 | 目的 | おすすめアプリ | ポイント |
|---|---|---|---|
| 2〜3歳 | 身近な単語に触れる | Lingokids | 日常に近い単語が多く、操作もかんたん |
| 2〜3歳 | 音とリズムを楽しむ | Super Simple系の歌・動画アプリ | 歌と動きで英語のリズムに慣れやすい |
| 4〜5歳 | フォニックスの入り口 | Duolingo ABC | アルファベットの「音」をゲーム感覚で学べる |
| 4〜5歳 | 簡単な会話体験 | Lingokids(会話アクティビティ) | キャラクターとやりとりしながら話す自信を育てる |
| 6歳 | 小学校英語の準備 | Starfall | アルファベット〜簡単な文まで段階的に学習 |
| 6歳 | 読む力・多読の入り口 | Oxford Reading Tree(ORT)アプリ | レベル別絵本でストーリー理解を深めやすい |
実際には、子どもの性格や興味によって合うアプリは変わります。同じ年齢でも、「歌が大好き」「本が好き」「ゲームが好き」など、得意な入口はそれぞれ違いますので、表はあくまで目安として使っていただければ安心です。
幼児向け英語アプリを続けるための3つのコツ
どんなに良いアプリでも、「続かなければ力になりにくい」のが正直なところです。ここからは、無理なく続けるためのポイントをまとめます。
コツ1 時間は「短く・毎日」を意識する
幼児期の集中力はとても限られています。1回に20〜30分まとめてやるよりも、
- 1日5〜10分 × ほぼ毎日
というペースのほうが、子どもにとっても負担が少なく、習慣になりやすいです。「夕食前のちょっとした時間」「お風呂の前だけ」など、家庭内でのルールを決めてしまうのもおすすめです。
コツ2 親子で一緒に楽しむ姿勢を見せる
「やらせる」のではなく、「一緒に楽しむ」空気をつくると、子どものやる気がぐっと変わります。
- 隣に座って、同じ画面を見ながらリアクションする
- 子どもがまねした英語を、親も一緒にまねしてみる
- できたときは、大げさなくらい笑顔で褒める
英語の正しさよりも、「英語に向き合っている自分」を認めてもらえた経験が、長い目で見ると一番の財産になります。
コツ3 飽きたら一度離れて、また戻ればOKと考える
どんなに良いアプリでも、同じものを続けていると飽きがきます。それは自然なことなので、無理に引き止める必要はありません。
- いったん別の遊びや日本語の絵本に切り替える
- 数週間〜1ヶ月ほど空けてから、さりげなく「またやってみる?」と聞いてみる
- 別のアプリに変えてみて、子どもに合うものを探す
英語学習は短距離走ではなく、長く続くマラソンのようなものです。途切れず続けることよりも、「楽しく再開できる」ほうを大切にしてあげてくださいね。
幼児英語は “楽しい” が続くことがいちばん
2〜6歳の英語アプリ選びで大切なのは、「どのアプリが一番すごいか」ではなく、
- 子どもが自分から触りたくなるか
- 親にとっても無理のないペースで続けられるか
という視点です。
英語は、短期間で結果を出すよりも、「小さな楽しい経験」を積み重ねることで、じわじわと力になっていきます。今日できることは、完璧な教材選びではなく、まずは親子で英語の時間を少し作ってみることかもしれません。
今回ご紹介したアプリも、あくまでも入り口のひとつです。お子さんの性格や興味に合わせて、「これなら楽しめそう」というものから、気軽に試してみてくださいね。

