英検5級では、短い文を読み取って答える問題が中心です。
使われる単語は身近なものですが、「なんとなく読めるのに、選べない」という声は多くあります。
読む力は、単語力・文のルール・イメージ化の3つがそろうことで伸びる力です。
特に小学生では、読む経験の差がそのまま得点差につながります。
正しいステップで少しずつ慣れていけば、
「読めた!」「意味がわかる!」が増え、自信にもつながります。
英検5級のリーディングが伸びる仕組み
英検5級の読む問題は、主に次のような点を見ています。
- 単語の意味がわかるかどうか
- 文の意図・内容をつかめるかどうか
- 選択肢の中から正しく判断できるかどうか
つまり、
「読むだけでなく、正しい選択肢を選ぶ力」も必要ということです。
そのため、
語彙(単語)+文法(かたち)+意味理解(イメージ)のバランスが大切になります。
読む力を支える3つの土台
リーディングの力は、次の3つの土台がそろうことで安定してきます。
| 土台 | 内容 | できるとどうなる? |
|---|---|---|
| 語彙(単語) | 意味を知っている英単語の数 | 文の理解がスムーズになり、読むスピードが上がる |
| 文法(かたち) | 文の並びや言い方のパターン | 主語と動作がつかめて、誰が何をしているかがわかる |
| 意味理解(イメージ) | 文の内容を頭の中でイメージできる力 | 選択肢で迷いにくくなり、正答率が上がる |
この3つがそろうほど、
「わかるスピード」が加速し、リーディングが楽になっていきます。
家庭でできる「読む」練習
リーディングは、いきなり長文から始める必要はありません。
負担の少ないステップから少しずつレベルを上げていくのがおすすめです。
ステップ① まずは単語を「見て理解できる」ようにする
- 絵カードやイラストつき教材で、英語と意味をセットで覚える
- family / food / school など、身近なことばを優先する
- 日本語を書き込みすぎず、英語を見たときにイメージが浮かぶようにする
ポイントは、
「英語→意味」が直結しやすい状態をつくることです。
単語だけを日本語訳で暗記するより、絵や場面と結びつけた方が忘れにくくなります。
ステップ② 短い文を音読して、音と文字をつなげる
次のような簡単な文から始めます。
- I like apples.
- She has a cat.
- We play soccer.
子どもがすでに聞いたことのある表現であれば、
「耳で知っている言葉」から「目で読める言葉」へ橋渡しをするイメージです。
親子でいっしょに音読すると、
読むリズムも自然に身についてきます。
ステップ③ 会話文で状況をイメージする練習
英検5級では、短い会話文を読んで答える問題も多く出題されます。
たとえば、
Where is the boy?
などの文が出てきた場合、
- Where=「どこで?」の質問
- boy=「男の子」
といったように、質問の種類と登場人物をイメージして読む練習をしておくと、選択肢も選びやすくなります。
耳で聞いた表現を、
- 👂 聞く
- 👀 読む
- 💡 意味をつかむ
という流れで何度か繰り返すことで、理解がぐっと安定します。
会話文・イラスト問題の攻略法
英検5級で特に多いのが、会話文とイラストを使った問題です。
それぞれのコツを押さえておきましょう。
| 問題形式 | 内容のイメージ | 読むときのコツ |
|---|---|---|
| 絵と一致する選択肢を選ぶ問題 | 絵を見ながら、合う英文を選ぶ | 動詞(play / eat / run など)に注目して、何をしているかをつかむ |
| 会話のやり取りを読む問題 | 短い会話文を読んで答えを選ぶ | 疑問詞(Where / What / Who など)を最初にチェックし、質問の種類を意識する |
| 内容一致問題 | 短い文章を読んで、内容と合う文を選ぶ | キーワード(人・場所・時間・持ち物など)を先に押さえる |
すべての文を細かく訳そうとすると時間が足りなくなってしまいます。
「必要な情報だけを拾って読む」意識を持つことが大切です。
文章問題でつまずく原因とサポート方法
リーディング問題でつまずいたときは、「どこで引っかかっているのか」を整理すると対策が立てやすくなります。
| つまずき | 主な原因 | 対策・サポート方法 |
|---|---|---|
| 単語がわからず止まってしまう | 語彙が足りず、意味がつながらない | 頻出単語を絵や音とセットで覚え、まずは「よく見る単語」を増やす |
| 読むのが遅く、時間が足りない | 音読経験が少なく、文字を追うことに時間がかかる | 保護者といっしょに音読し、読み慣れた文を増やす |
| 意味をつかめない | be動詞・一般動詞・疑問文など、文の型があいまい | 「誰が+何をする」の形で、主語と動詞を意識して読んでみる |
| 選択肢が決められない | どの情報を優先して読めばよいか分かっていない | 「誰が・何を・どこで」の3点に注目して、キーワードから判断する練習をする |
横に大人がいて、
「どこで迷ったのか」を一緒に確認するだけでも理解度は大きく変わります。
一人で解かせる時間と、いっしょに読む時間の両方をバランスよく取り入れてみてください。
本番で力を発揮するコツ
試験本番でリーディングの力を出し切るために、次のポイントを意識しておくと安心です。
- わかるところから解く
最初の数問で「解けた」という感覚をつくると、その後も落ち着きやすくなります。 - 迷ったら消去法を使う
「明らかに違う選択肢」を先に消して、残りから選ぶ習慣をつけます。 - 主語+動詞に注目する
誰が・何をしているかがつかめると、選択肢の判断がしやすくなります。 - 文の場面をイメージする
「どこで」「誰と」「何をしているのか」を想像しながら読むと、内容が頭に残ります。 - 知らない単語が出ても止まらない
一つの単語にこだわりすぎず、前後の流れから意味を予想して進みます。
英検は、すべてを完璧に理解しなくても、
部分的な理解から正解を導き出せる試験です。
「全部わからないといけない」と思い込まなくて大丈夫です。
小さな「読めた」を積み重ねて自信につなげる
英検5級のリーディング力は、
- 語彙を少しずつ増やす
- 簡単な文を声に出して読む
- 会話文やイラスト問題で場面をイメージする
といったステップを踏むことで、無理なく伸ばしていくことができます。
「読めた!」「意味がわかった!」という小さな成功体験は、英語学習の大きな原動力になります。
英検5級をきっかけに、英語の本や教科書を読むことへのハードルが下がり、
子どもが自分から英語に触れたくなる環境をつくっていけると良いですね。

