海外の学校に慣れてきた頃、日本に帰国してまた新しい環境に入る、、、。
この変化は、大人が思う以上に子どもにとって大きなハードルになることがあります。
授業の進み方、友だちとの関わり方、使う言葉の量まで、帰国後の学校生活は「慣れるまで少し時間がほしい」と感じやすいものです。
不安を抱える保護者の方も多いですが、ポイントを押さえて準備すれば、子どもはゆっくりと、そして確実に日本の学校へなじんでいきます。
この記事では、帰国子女が感じやすいギャップと、家庭でできるサポートを丁寧にまとめました。
帰国子女が日本の学校に戻るときに起こりやすい変化
学習環境の違いによるギャップ
海外では、意見を発表する授業、プロジェクト型の学習、個別サポートが一般的な学校もあります。一方、日本では板書中心の授業や集団での同一進度が多いため、
- 先生の指示が早く感じる
- 発言が少ない雰囲気に戸惑う
- 自分のペースと合わないと感じる
生活リズム・文化面での戸惑い
学校行事、持ち物、掃除、給食当番など、日本の学校には独自のルールがあります。海外でこれらの習慣がなかった場合、最初はやることの多さに戸惑う子も少なくありません。
言語バランスの変化(英語→日本語中心)
家庭では英語を話していた子も、学校に通い始めると日本語環境が圧倒的に増えます。このため、
- 英語を話す時間が激減する
- 英語が“特別なもの”になってしまう
- 読み書きの保持が難しくなる
学校生活でつまずきやすいポイント
日本語の読み書き量の多さ
日本の学校では、宿題の漢字・文章読解・作文など、読み書きの量が大きく増えます。海外で日本語学習の機会が少なかった場合、ここが最初の壁になることがあります。
授業進度の違い
学年相応の内容でも、国や学校によって学ぶタイミングが異なります。「この単元はやっていない」「計算方法が違う」など、理解できていないわけではないのに遅れているように見えることがあります。
人間関係・コミュニケーションの変化
海外ではフランクに意見を言い合うスタイル、日本では空気を読む文化が強め。そのため、
- 言い方がストレートに聞こえる
- 距離感が違うと思われる
- 仲良くなるまでに時間がかかる
家庭でできるサポート方法
言語バランスを保つ工夫
英語を維持するには「生活の中に自然に取り入れること」が大切です。
- 英語の読み聞かせ
- オンライン英会話
- 簡単な英語日記
- 英語で会話する時間をつくる
学校生活になじむための準備
事前に学校のルールや1日の流れを知っておくことで、初日の不安がぐっと減ります。
- 掃除・給食当番の説明
- 時間割の確認
- 学用品の準備
子どもの気持ちを支えるかかわり方
帰国直後は、慣れない環境で気持ちが揺れ動く時期です。
- 不安を否定しない
- 小さな成功を一緒に喜ぶ
- 家では安心して過ごせる時間をつくる
再適応をスムーズにするために大切なこと
学校・家庭・地域との連携
担任の先生に、海外での経験や子どもの得意・苦手を共有しておくと、学校側も理解しやすくなります。
子ども自身のペースを尊重する
慣れるスピードは一人ひとり違います。「焦らなくて大丈夫」というメッセージを親から伝えてあげることが、安心につながります。

