「ありがとう」「ごめんね」「どういたしまして」。
大人にとっては当たり前の言葉でも、
子どもにとっては 少しずつ練習して身につけていく“心のスキル” です。
そしてこの3つの言葉は、
- 人と仲良く過ごす力(コミュ力・社会性)
- 相手の気持ちを想像する力(思いやり)
- 自分の気持ちをことばにする力(自己表現)
を育ててくれる、とても大切な「魔法の言葉」です。
「アメリカ人はあまり謝らない」と言われることがありますが、少なくとも日常の親しい関係においては当てはまりません。アメリカでも、家族同士・兄弟・仲の良い友人同士なら、素直に「ごめんね」と気持ちを伝える場面はたくさんあります。
ただし、日本と違うのは謝る目的や言葉の選び方です。日本では「とりあえず謝る」「場を丸くするために謝る」という文化があり、親子でも「ごめんね」「すみません」が頻繁に使われます。
一方、英語圏では、家族や友人に対しては
- 相手の気持ちに寄り添うため
- 自分が悪かったことを認めるため
- 関係を大切にするため
に “Sorry” が使われます。また、謝罪の言葉だけではなく、優しい一言を添えるのが自然です。
例:
- Sorry, I hurt your feelings. I really didn’t mean to.
(気持ちを傷つけてごめんね。本当にそんなつもりじゃなかったんだ) - My bad! Let me fix it.
(ごめん、僕のミス!直すよ) - I should have listened to you. I’m sorry.
(ちゃんと話を聞くべきだったね。ごめん)
そして、謝り方が多様なところも特徴的です。
- “Thanks for letting me know.”
(教えてくれてありがとう:軽い謝罪+感謝) - “Are you okay?”
(相手を心配することで非を認めるニュアンス)
つまり、
英語圏の人々は謝らないのではなく、感情や責任に合わせて言葉を選んでいる
ということなのです。
親しい間柄だからこそ、素直に気持ちを伝えようとする。
その姿勢は日本人と共通しています。ただ、表現の方法が少し違うだけなのです。
この記事では、
家庭・友だち・兄弟げんか・習い事 など、シーン別に
- ありがとう
- ごめんね
- どういたしまして
を英語でやさしく伝えるフレーズを紹介します。
完璧な文法よりも、
気持ちを伝えようとする回数 が大事です😊
親子で、少しずつ「気持ちの英語」を増やしていきましょう。
子どもにとって「ありがとう/ごめんね」はなぜ大事?
まずは、保護者として知っておきたいポイントを簡単にまとめます。
- 「ありがとう」= 相手の行動を認める力
→ 「自分は人に良いことができるんだ」という自己肯定感にもつながります。 - 「ごめんね」= 自分の行動を振り返る力
→ 失敗してもやり直せる、という安心感を育てます。 - 「どういたしまして」= してあげたことをポジティブに受け止める力
→ 「してあげて良かった」という気持ちを強化できます。
英語でこれらを言えるようになると、
- 「気持ち」を日本語と英語の両方で理解できる
- 将来、外国のお友達ができたときにも自然に使える
というメリットもあります🌈
シーン別|「ありがとう」の英語フレーズ
家庭内:親子のコミュニケーション
まずは一番身近な家庭の中から。ママ・パパがたくさん「Thank you」を使っていくことで、子どもも自然と真似しやすくなります。
手伝ってくれたとき
ちょっとしたお手伝いでも、すぐに感謝を言葉にして伝えてみましょう。
- Thank you.
ありがとう。 - Thank you for helping.
手伝ってくれてありがとう。 - Thank you for cleaning up.
片付けてくれてありがとう。 - That was a big help.
すごく助かったよ。
子どもが真似しやすいように、
ママ・パパからも積極的に「Thank you」を口に出すのがおすすめです。
ちょっとした気遣いへの一言
- Thank you for sharing.
分けてくれてありがとう。 - Thank you for waiting.
待ってくれてありがとう。 - Thank you for being kind.
優しくしてくれてありがとう。
「○○してくれてありがとう」と動作+感謝をセットで伝えると、「どんな行動が“良いこと”なのか」が分かりやすくなります。
友だちと遊ぶときの「ありがとう」
お友だちとのやりとりでも、「Thank you」が言えると、それだけで関係がぐっと良くなります。
おもちゃを貸してもらったとき
- Thank you for the toy.
おもちゃ貸してくれてありがとう。 - Thank you for playing with me.
一緒に遊んでくれてありがとう。 - That was fun. Thank you.
楽しかったよ。ありがとう。
助けてもらったとき
- Thank you for helping me.
助けてくれてありがとう。 - Thanks for your help.
手伝ってくれてありがとう。
最初は日本語とセットでもOKです。
「貸してくれてありがとう、Thank you!」のように、すこしずつ英語だけのパートを増やしていきましょう。
シーン別|「ごめんね」の英語フレーズ
家庭内・兄弟げんかで使える英語
兄弟げんかやちょっとしたトラブルのあと、「ごめんね」が言えると、その後の関係がスムーズになります。
軽いぶつかり・取り合いのとき
- I’m sorry.
ごめんね。 - I’m sorry for hitting.
叩いてごめんね。 - I’m sorry for pushing.
押してごめんね。 - I’m sorry I took it.
取っちゃってごめんね。
日本語だと「謝りなさい!」と言いたくなる場面でも、英語なら少し気持ちを切り替えやすくなります。
気持ちをなだめたいとき(親から)
- It’s okay to say “I’m sorry.”
「ごめんね」って言っても大丈夫だよ。 - We all make mistakes.
みんな失敗することはあるよ。 - Speaking sorry is very brave.
「ごめんね」って言えるのはすごく勇気のいることだよ。
「謝れたこと自体」をほめると、
子どもは“謝る=怒られる”ではなく“やり直せる”と感じやすくなります。
友だちとのトラブルのとき
お友だちとのトラブルでも、「ごめんね」を英語で言えると、自分の気持ちを相手にしっかり伝えられます。
シンプルに謝る
- I’m sorry I hurt you.
傷つけてごめんね。 - I didn’t mean to.
そんなつもりじゃなかったんだ。 - Are you okay?
大丈夫?
説明+謝るフレーズ
- I got too excited. I’m sorry.
ちょっと興奮しすぎちゃった、ごめんね。 - I should not have done that.
あれはしちゃいけなかったね。
まだ長い文は難しい場合、最初は「I’m sorry.」「Are you okay?」だけでも十分です。
「どういたしまして」の英語フレーズ
子どもがまず覚えたい定番
「ありがとう」に続く「どういたしまして」を覚えると、やりとりの形が整っていきます。
- You’re welcome.
どういたしまして。 - No problem.
いいよ、気にしないで。 - My pleasure.
してあげられてうれしいよ。(少し丁寧)
最初は「Thank you.」「You’re welcome.」のセットで練習していくと、会話のリズムとして身につきやすくなります。
ちょっと大きくなってから使える表現
小学生くらいになってきたら、少しずつバリエーションを増やしていきましょう。
- Anytime.
いつでもどうぞ。 - I’m happy to help.
手伝えてうれしいよ。 - Glad you liked it.
気に入ってくれてうれしいよ。
こうしたフレーズは、子ども自身が誰かに何かをしてあげたときに、自然と口から出てくるようになると素敵ですね。
気持ちの英語は「完璧より、回数」が大事
「ありがとう」「ごめんね」「どういたしまして」は、どれも“人と気持ちを通わせる”ための大事な言葉です。
英語で練習するときのポイントは…
- 完璧な発音や文法を目指しすぎない
- 親子でセットフレーズとしてくり返す
- 日本語と英語をミックスしてもOK
大事なのは、
“言いたい気持ち”が生まれた瞬間にその英語がスッと出てくる経験を増やしてあげることです。
今日からぜひ、「Thank you」「I’m sorry」「You’re welcome」を、親子の口ぐせのひとつにしてみてくださいね😊🌈

