「子どもに合う英語アプリを探しているけれど、種類が多すぎて決められない…」
そんな保護者の方の声を、よく耳にします。
英語アプリは、うまく選べば 負担なく“英語の土台”を作れるとても良いツール です。一方で、子どもの年齢や性格に合わないアプリを選んでしまうと、
- すぐに飽きて続かない
- レベルが合わず自信をなくしてしまう
- 「遊んでいるだけ」で学習効果を感じられない
といった悩みにつながることもあります。
そこでこの記事では、海外で教育的な評価が高いアプリを中心に10個を厳選し、さらに 「年齢別」「目的別」 の2つの視点でわかりやすく整理しました。2〜12歳のお子さまを持つ保護者の方が、迷わずベストなアプリに出会えるよう、発達段階と英語教育の考え方に沿ってやさしく解説していきます。
子ども向け英語アプリを選ぶときの基本ポイント
まずは、どんな視点でアプリを選ぶと失敗しにくいのかを整理しておきます。
子どもの年齢と発達段階に合っているか
- 2〜5歳: 文字よりも「音・リズム・イメージ」が大事な時期。ゲームや歌、イラストが中心のアプリが向いています。
- 6〜8歳: 単語から短いフレーズに広がる時期。遊び要素+学び要素のバランスがポイントです。
- 9〜12歳: 読解・リスニング・発音を伸ばしやすい時期。少しチャレンジングな内容も“やりがい”になります。
「目的」と「楽しさ」のバランスが取れているか
- 単語・フレーズを増やしたいのか
- リスニング・発音を鍛えたいのか
- 多読・読解を伸ばしたいのか
- 総合的に英語力を底上げしたいのか
目的をはっきりさせたうえで、「子どもにとって楽しいかどうか」 も同じくらい大切にしてあげると、自然と継続しやすくなります。
保護者の関わりやすさもチェック
- 進捗が確認しやすいか
- 1回あたりの学習時間が長すぎないか
- 日本語サポートやガイドがあるか
アプリに任せきりにするのではなく、「今日こんなことを学んだんだね」 と声をかけてあげることで、子どものモチベーションはぐっと上がります。
年齢別おすすめアプリ
2〜5歳向け:英語への「最初の一歩」
この時期の特徴と選び方
2〜5歳の子どもは、まだ「勉強」という感覚はあまりありません。英語そのものを“音やリズムの遊び”として体験できるアプリがおすすめです。
- かわいいキャラクターが登場すること
- タップ・スワイプなど直感的に操作できること
- 短い時間でも達成感があること
このあたりを満たすと、「自分から起動してくれる」アプリになりやすいです。
Khan Academy Kids(カーンアカデミー・キッズ)
- 世界的に有名な教育NPOが提供する幼児向けアプリ
- 動物キャラクターたちが優しく案内してくれるので、英語だけでも進めやすいです
- アルファベット・単語・リスニング・お話など、幅広くカバー
- 基本無料で使えるのに、教育クオリティが非常に高いのが大きな魅力です
Lingokids(リンゴキッズ)
- ポップでかわいいデザインが特徴の幼児向け英語アプリ
- 歌・アニメ・ゲームがバランスよく入っており、子どもの“遊び心”を刺激してくれます
- 日常会話フレーズも多く、自然な英語表現に触れられます
- 保護者向けの進捗レポートもあるので、どのくらい学習したか把握しやすいです
Studycat Fun English(スタディキャット・ファンイングリッシュ)
- 色・動物・食べ物など、テーマごとにゲーム形式で単語を学べるアプリ
- タップやドラッグなど、身体を動かすような操作が多く、飽きにくい設計です
- 難しすぎないミニゲームなので、「できた!」という成功体験を積み重ねやすいです
6〜8歳向け:楽しく学びつつ、基礎を固める時期
この時期の特徴と選び方
6〜8歳になると、英語の音だけでなく、単語や簡単な文も理解できるようになってきます。ここでは次のようなポイントを意識するとよいでしょう。
- ゲーム感覚は残しつつも、学習要素がしっかりしているか
- スピーキング・リスニング・リーディングなど、複数の技能を触れられるか
- 少しずつ「自分で進める力」が育つかどうか
Duolingo(デュオリンゴ)
- 世界的に人気の高い語学学習アプリ
- ゲームのような画面設計で、“連続学習日数”が可視化され、やる気が続きやすいです
- スピーキング・リスニング・単語・文法をバランス良く学べます
- 英語以外の言語も選べるので、「語学が好きな子」にもぴったりです
Raz-Kids(ラズキッズ)
- 英語圏の子どもたちも使うオンライン読書プラットフォーム
- レベル別にたくさんの英語絵本が用意され、1冊ごとに朗読音声がついています
- 「聞く → 読む → 理解する」の流れが自然につくれるのが大きな魅力です
- 読んだ本に対する理解度クイズもあり、読解力アップにもつながります
Epic!(エピック)
- 4万冊以上の英語の本・絵本を収録した多読サービス
- 音声読み上げ機能がある本も多く、「読むのがまだ苦手」という子のハードルも下げてくれます
- 科学・歴史・物語などジャンルが幅広く、子どもの“好き”に合わせた読書体験が可能です
- 読書記録が残るので、「こんなに読めたんだね」と一緒に振り返るのもおすすめです
9〜12歳向け:学校英語・読解・リスニングを伸ばしたい時期
この時期の特徴と選び方
9〜12歳になると、母語の日本語力もぐっと伸び、英語の理解力も一気に深まります。この年代には、
- 文法や読解もしっかり取り扱えるアプリ
- 「自分のペースでコツコツ続けられる」設計
- 将来の英検や学校英語にもつながる内容
こうした要素を持つアプリが向いています。
ABCmouse(エービーシーマウス)
- アルファベットから語彙、リーディング、簡単な文法まで、総合的に学べるアプリ
- カラフルな世界観とミニゲームが多く、「お勉強感」が強すぎないのが特徴です
- 幼児期から小学生まで長く使えるので、兄弟姉妹での利用にも向いています
VoiceTube Kids(ボイスチューブ・キッズ)
- 英語学習者向けに厳選された動画を、字幕・スクリプト付きで視聴できるサービス
- 動画を見ながらフレーズを真似したり、字幕を追ったりと、「生きた表現」に触れやすいのが特徴です
- 興味のある分野(アニメ・科学・冒険など)を選べるので、学習というより「好きな動画」を見る感覚で続けられます
ELSA Speak(エルサスピーク)
- AIが発音を細かくチェックし、どの部分が聞き取りにくいかを教えてくれるアプリ
- 「R」「L」「TH」など、日本人が苦手な音を重点的に練習できます
- 自分の英語がどれくらい伝わるのか を、視覚的に確認できるのが大きなメリットです
- 将来スピーキング力を伸ばしたいお子さまにおすすめです
BBC Learning English Kids(BBCラーニングイングリッシュ・キッズ)
- イギリスBBCが提供する子ども向け英語コンテンツ
- アニメーション・歌・ゲーム・ストーリーなど、無料とは思えないほどコンテンツが豊富です
- イギリス英語の自然なイントネーションに触れられるのもポイントです
目的別で選びたい方へのおすすめ
次に、「どんな力を伸ばしたいか」という目的別にアプリを整理してみます。
単語・フレーズを楽しく身につけたい
- Khan Academy Kids: 基本語彙を幅広くカバーしつつ、ゲーム性もある
- Lingokids: 歌やストーリーの中で日常表現に触れられる
- Studycat Fun English: テーマごとのゲームで単語が定着しやすい
リスニング・発音を強くしたい
- Duolingo: 短いリスニング問題が多く、耳慣らしにぴったり
- Raz-Kids: 朗読音声付きの絵本で「聞く+読む」を同時に鍛えられる
- ELSA Speak: 発音を集中的に練習したいときにおすすめ
- BBC Learning English Kids: 無料で質の高いリスニング教材に触れられる
多読・読解力を伸ばしたい
- Raz-Kids: レベル別リーダーで段階的に読解力アップ
- Epic!: 興味に合わせて多読ができるので、「読む習慣」を作りたいときに最適
総合的に英語力を育てたい
- ABCmouse: 語彙・文法・リーディングなど総合的なカリキュラム
- Duolingo: 総合的なアウトプット練習に向いている
- VoiceTube Kids: 実践的な表現を動画でインプットしやすい
子ども向け英語アプリおすすめ10選|比較表
ここまで紹介した10アプリを、一覧で比較できるようにまとめました。
| アプリ名 | 対象年齢の目安 | 得意な分野 | 特徴 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Khan Academy Kids | 2〜6歳 | 基礎語彙・リスニング | 教育NPO発の高品質コンテンツ。動物キャラと一緒に楽しく学べる。 | 基本無料 |
| Lingokids | 3〜8歳 | 日常表現・語彙・歌 | アニメ・歌・ゲームが豊富。幼児の食いつきが良い。 | 無料版+有料プラン |
| Studycat Fun English | 3〜8歳 | 基本単語 | ゲーム感覚で単語をインプット。テーマごとの学習がしやすい。 | 有料(体験版あり) |
| Duolingo | 7歳〜 | 総合(単語・文法・リスニング) | 短時間でコツコツ進められる。ゲーム的なモチベーション設計。 | 無料版+有料プラン |
| Raz-Kids | 6〜12歳 | リーディング・リスニング | レベル別絵本が豊富。朗読音声&クイズ付きで読解力アップ。 | 有料(学校・家庭用プラン) |
| Epic! | 6〜12歳 | 多読・読書習慣 | 英語の本が4万冊以上。興味のある分野の本を選べる。 | 有料(体験期間あり) |
| ABCmouse | 4〜10歳 | 総合学習 | アルファベットから文法まで順序立てて学べるカリキュラム。 | 有料(月額制) |
| VoiceTube Kids | 7〜12歳 | リスニング・会話表現 | 動画を見ながら自然な英語表現を学べる。スクリプト付き。 | 無料版+有料プラン |
| ELSA Speak | 9〜12歳〜 | 発音 | AIが発音を細かく診断。苦手な音を集中的に練習できる。 | 無料版+有料プラン |
| BBC Learning English Kids | 8〜12歳 | リスニング・語彙 | BBC提供の無料コンテンツ。物語やゲームで英語に触れられる。 | 無料 |
アプリ学習で失敗しないためのコツ
最初は「短く・簡単に」スタートする
子どもにとって、いきなり長時間の学習は負担になります。最初は、
- 1日5分〜10分程度から始める
- 「今日はここまでできたね」と、できたところを褒める
といった形で、“小さな成功体験”を積み重ねていくイメージがおすすめです。
「アプリだけ」にしない工夫
アプリはとても便利ですが、実際の会話の場で使ってみることも大切です。
- アプリで覚えた単語を、おうちの会話の中で使ってみる
- 「このキャラクター何て言ってた?」と振り返ってみる
- お気に入りのフレーズを一緒にマネして言ってみる
こうした小さな関わりが、「英語=テストのためのもの」ではなく、「日常の中で役立つもの」だと感じてもらうきっかけになります。
親子で“目標”を共有しておく
完璧な目標でなくて大丈夫です。たとえば、
- 「まずは1週間、1日5分続けてみよう」
- 「この本を10冊読んだら、好きなおやつでお祝いしよう」
といった 小さなゴール を決めておくと、達成感とともに学習のモチベーションが続きやすくなります。
お子さまに合う「1本」を、一緒に見つけてあげましょう
子ども向け英語アプリは、本当にたくさんの種類があります。その中から、
- 年齢や性格に合っているか
- 目的(語彙・リスニング・多読・発音など)に合っているか
- 無理なく続けられるか
という視点で選んであげることで、アプリは「手軽で心強い味方」になってくれます。
今回ご紹介した10アプリは、どれも英語学習の土台作りに役立つものばかりです。気になるものがあれば、まずは短期間試してみて、お子さまの反応をそっと観察してみてください。
「楽しそうに取り組んでいるかどうか」が、何より大切なサインです。保護者の方の安心感も大切にしながら、お子さまにぴったりの1本を一緒に見つけていきましょう。

